( 281764 )  2025/04/10 06:06:00  
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4日後に開幕する大阪・関西万博に関する情報が報じられた。

国内外84のパビリオンが出展され、注目パビリオンには大阪ヘルスケアパビリオンや心臓の展示が含まれる。

万博の終了後については、社会学者の古市憲寿氏が懸念を示し、橋下徹氏は万博を起死回生のきっかけとして評価し、カジノに活用することで新たな価値を生み出すことが重要だと話している。

また、開催前のテストランでは混雑が課題となり、橋下徹氏はこの混雑も万博の一部として楽しむべきだと話している。

その他にも会場内のバス料金やキャッシュレスなどの課題に対する様々な懸念が示されている。

(要約)

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FNNプライムオンライン 

 

大阪・関西万博の開幕まであと4日と迫った、きょう4月9日。  

 

国内外あわせて84のパビリオンが出展。基本的には、大屋根リングの内側に海外のパビリオン、外側に国内のパビリオンがある。 

 

日本の注目パビリオンは、25年後の自分に会える、2050年の都市生活を体験できる大阪ヘルスケアパビリオンや、PASONA NATUREVERSEというiPS細胞から作った「心臓」などの展示がある。 

 

橋下徹氏:その『心臓』、5cmぐらいまでになっているって聞きました。それをちゃんと臓器まで持っていくって。もともとシートで出す予定だったんですが、吉村さんがなんとか心臓の形にしてくれないかって言ったもんだから、現場が大変だったんですけど、5cmまではできたと。臓器ができれば、海外で臓器移植しなくても、国内で色んな臓器移植ができてくる時代になる。 

 

9日放送の関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演した社会学者の古市憲寿氏は、万博が終わったあとの活用方法について懸念を示した。 

 

それに対し元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏は、万博ができていることで起死回生であり、カジノに切り替える活用方法も世界初だと評価した。 

 

古市憲寿氏:僕、この後行くので見てきますけど、万博が終わったあとのほうが大事じゃないですか、この時代。どう残すかっていう。レガシーが心配っていうか、これだけ立派なものを作ってもほぼ残さないわけじゃないですか。ちょっともったいなくないですか?」 

 

橋下徹氏:世界の万博を考えた人が思慮が浅くて、僕ってわけじゃなくて、僕以降の松井さんと吉村さんと関係者が皆一生懸命考えてくれてるんだけど、この後カジノがここに立つわけだから、全部合わせてのレガシー。 

 

古市憲寿氏:でもカジノができるころは、万博で作ったものは壊すでしょう?」 

 

橋下徹氏:うん、だけど残すものは残す。真ん中の静けさの森とか。 

 

 

橋下徹氏:まずは関係者の皆さんに感謝。僕は言っただけで。その後、吉村さん、松井さん、横山さん、府市の職員、それから経済界の皆さん、本当大変だったから、話を聞いたら。 

 

橋下徹氏:『橋下さんは言うだけでいいですよね』なんて言われちゃったけど、ものすごい大変で。こんな起死回生の経済政策、他にやっているところありますか?ってことですよ。もうこれで何兆円っていう経済効果が出るわけだから。大阪だけでですよ。  

 

古市憲寿氏:これで本当に大阪の起死回生になるんですか?」 

 

橋下徹氏:だってもう万博ができていることで起死回生で、もともと何にもない埋め立て地だった。それからレガシー、レガシーって言われるけど、世界の万博、残そうと思って、みんな失敗してるんですよ。パビリオンなんか残したってしょうがないですよ。だからカジノに切り替えるっていうこれも世界初。こういうやり方は。レガシーって新しいものに変えて。 

 

また橋下徹氏は日本政府館に展示される火星の石の展示方法について、『これまずいぞ』と指摘した。 

 

橋下徹氏:ちょっと気になったのは、日本政府館なんですけど、火星の石を展示してます。これはこれでいいんですけど、この間の視察では、壁に『触って感じて、火星の循環』って書いてあって、石が貼り付けてあるんですよ。石に触れるんだと思って触ったら、ケースの感触しかしなかった。僕の指が鈍感なのかなと思って、松井さんに『これケースだけ、違います?』、横山市長にも『これどう?』って言ったら、みんながグッーって触って、『ケースだよね』って。 

 

橋下徹氏:吉村知事に別で会う事があったから、『これまずいぞ』と。今のSNSの時代に『触って感じて、火星の循環』とうたって、ケースの感触だけだったら一気に広まるから。だから、なんとかしないといけないんじゃないのと言った。今いろいろ考えてると思います。技術的に火星の石を感じられるようなケースになってるのかなと思って、ずっとこうやって触ってた。でもツルツルだった。 

 

 

そして週末には万博のテストランが行われ、3日間でおよそ9万人が参加。2日目に関しては、入場するまでに最大1時間30分もかかってしまい、混雑が課題となった。  

 

吉村知事はこの対策について、混雑状況に応じて予定より早くゲートを開ける、アーリーゲートオープンなども提案しているそうだ。  

 

橋下徹氏:ただこれ全部すぐに解決できるかというと…、多少並んだ方が、なんか万博らしいじゃないですか」。 

 

古市憲寿氏:並びたくないですよ。でも、そもそもオープンしていないパビリオンもあるんですよね?  

 

橋下徹氏:建物自体は1館、2館を除いてはもうほぼ完成。情報番組で万博が開催する前に、『間に合わない、間に合わない』って言ってたやつ、みんな懺悔しろって感じですよ。建物は間に合うらしいですが、内装が一部間に合わないところもあるらしいです。開幕日に全部きちっと完成させるなんて日本人意識なんですよ。だいたいどこの万博でも建設途中なんですよ。 

 

万博が抱える課題は他にもある。 

 

万博の広さは東京ドーム33個分だが、歩くのが大変なとき、会場内を周回してくれるバスがある。ただ大人も子供も1回400円かかる。  

 

橋下徹氏:世界イベントなのでドル換算してください。ドル換算したら3ドルとか4ドル?  

 

また、会場内は原則現金が使えないキャッシュレスだが、テストランではネットがつながらないという問題が発生したほか、熱中症が心配という声もあがった。夏場の対策はどうなっているのだろうか?  

 

橋下徹氏:対策はやらないといけないけど、大屋根リングが日避けスペースになっていて、そういうコンセプトで作っているのは間違いないです。 

 

チケットの売り上げはどうなのか?  

 

橋下徹氏:チケットの売り上げはちょっと苦戦してるみたいですが、メディアの皆さんがしっかり報道してくれれば。悪い部分は悪い部分でいいんだけど、もっとポジティブな報道をしてくれれば、チケット売れるんじゃないですか?」 

 

また、万博の会場では4月6日、メタンガスの基準値を超える濃度が検知されている。  

 

橋下徹氏:吉村さんが言っているように対策をとるのと、メタンガスは空中に放出すれば、問題ないんですけど、一部溜まっていたところがあるのでしっかり対応をとる。こういうところはきちっと報道しないといけない。 

 

大阪・関西万博は4日後、4月13日、日曜日に開幕する。  

 

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年4月9日放送) 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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