( 283894 )  2025/04/18 05:04:12  
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文部科学省の中原裕彦文部科学戦略官は衆院内閣委員会で、AIによる「ジブリフィケーション」について、著作権法との整合性は最終的に司法で判断されると述べた。

立憲民主党の今井雅人議員は、このジブリフィケーションの著作権侵害について質問し、中原氏は、作風やアイデアの類似だけでは著作権侵害にはならないが、既存の著作物との類似性が認められた場合は問題と語った。

(要約)

( 283896 )  2025/04/18 05:04:12  
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衆院内閣委員会で質問に立つ立憲民主党の今井雅人衆院議員=16日午後、国会内(衆院インターネット審議中継より) 

 

文部科学省の中原裕彦文部科学戦略官は16日の衆院内閣委員会で、スタジオジブリのアニメに似せた画像を生成人工知能(AI)でつくる「ジブリフィケーション」を巡り、著作権法との整合性について「最終的に司法で判断される」とした上で、「単に作風やアイデアが類似しているのみなら、著作権侵害には当たらないとされる」と述べた。 

 

立憲民主党の今井雅人氏の質問に説明した。 

 

今井氏は「いわゆるジブリフィケーション、ジブリ風にするというのが最近はやっている。著作権に当たるのではとの議論がある。現在の解釈として、どこまでが適法か」と尋ねた。 

 

中原氏は「著作権法は創作的な表現に至らない作風やアイデアを保護するものではない」と述べ、「AIで生成されたコンテンツに、既存の著作物との類似性や依拠性が認められれば、著作権侵害となり得る」と語った。 

 

今井氏は、中原氏の答弁に対し「作風やアイデアの間は合法だが、『ジブリそのもの』と認定されてしまうと法律違反という整理だということが分かった」と述べた。 

 

米オープンAIは3月25日、生成AI「チャットGPT」の新たな画像生成機能を発表し、作風を指示して画像を加工することが可能となり、ジブリ風に描いた画像などがSNS上であふれた。一方、著作権上の懸念も指摘されている。 

 

 

 
 

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