( 284059 )  2025/04/18 07:47:53  
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トランプ大統領は復活祭を前にした礼拝と夕食会でスピーチを行い、その後、日米両政府は関税措置を巡る協議を開いた。

赤沢亮正経済再生担当相がホワイトハウスでトランプ大統領と会談し、次回の閣僚協議は4月末に開催される予定。

赤沢氏は、協議後の記者会見で、双方が早期合意を目指し、合意できるよう努力すると述べた。

米国の関税措置について見直しを求めたが、トランプ氏は在日米軍の駐留経費や貿易赤字などに言及した。

会談後、トランプ氏はSNSに「大きな進展だ」と投稿した。

(要約)

( 284061 )  2025/04/18 07:47:53  
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復活祭を前にした礼拝と夕食会でスピーチするトランプ米大統領=ホワイトハウスで2025年4月16日、ロイター 

 

 日米両政府は16日(日本時間17日)、トランプ政権の関税措置を巡る協議を開いた。赤沢亮正経済再生担当相がホワイトハウスでトランプ大統領と会談し、その後、ベッセント財務長官ら担当閣僚と閣僚協議を開いた。赤沢氏によると、トランプ氏は「日本との協議が最優先だ」と述べ、多くの国との交渉を抱える中で、日本との早期合意を目指す考えを示した。政府関係者によると、次回の閣僚協議は、4月末の開催を調整している。 

 

 赤沢氏は協議後の記者会見で▽双方が建設的な姿勢で協議し、可能な限り早期に合意し、首脳間で発表できるよう目指す▽次回協議の今月中の実施に向け、日程調整する▽閣僚レベルに加え、事務レベルでの協議も継続する――の3点で合意したと説明した。 

 

 閣僚間の協議で赤沢氏は「米国の関税措置は極めて遺憾」と訴え、見直しを要求した。米国からの要求事項については「交渉中」として明らかにしなかったが、複数の政府関係者によると、トランプ氏は▽在日米軍の駐留経費の負担増▽米国製自動車の日本での販売▽対日貿易赤字――などに言及したという。日米安全保障条約のあり方や低調な米国車の販売、巨額の貿易赤字に対する不満が背景にあるとみられる。一方、トランプ政権が問題視する円安・ドル高の為替問題については、今回の協議で議題に上らなかったという。 

 

 赤沢氏はホワイトハウスにトランプ氏を表敬訪問し、約50分間面談した。そのままホワイトハウスで約75分間、ベッセント氏と協議し、ラトニック商務長官と米通商代表部(USTR)のグリア代表も参加した。3閣僚は、赤沢氏とトランプ氏の面談にも同席した。 

 

 赤沢氏はトランプ氏に、石破茂首相のメッセージとして「日米双方の経済が強くなるような包括的な合意を可能な限り早期に実現したい」との考えを伝えた。トランプ氏は、国際経済で米国が置かれている状況や関税措置について率直な意見を述べたという。トランプ氏は会談後、自らの交流サイト(SNS)に「大きな進展だ」と投稿した。 

 

 赤沢氏は会見で「トランプ氏が今日会ってくれたのは大変ありがたいこと。配慮を非常に強く感じた」と述べた。【大久保渉(ワシントン)、金寿英(同)、田所柳子、古川宗】 

 

 

 
 

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