( 284286 ) 2025/04/19 06:49:27 0 00 写真:ダイヤモンド・オンライン
コメ価格の急騰が収まらない。政府の備蓄米の放出があっても店頭価格は5キロ4000円前後で推移。1年で7割弱の値上がりだ。食べ盛りの子どものいる家庭だとコメ代だけで年間10万円超の負担増という家庭も少なくないため、コメ代の節約は家計健全化へのカギとなる。そこで、2025年4月21日発売予定の『ダイヤモンド・ザイ6月号』より、家族の満腹感を維持しつつコメ代を減らす節約ワザを先行紹介する!(ダイヤモンド・ザイ編集部、取材協力=節約アドバイザー丸山晴美、イラスト=てぶくろ星人)
「ダイヤモンド・ザイ」2025年6月号の「値上げに勝つ! インフレ時代の最強節約術77」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。 ● 電気ガス代の補助も終了で 年10万円負担増の家庭も続出!
主食のコメの価格上昇が家計を直撃している。農林水産省の資料によるコメの市場価格を見ると、2025年2月は前年同月比で約66%も上昇。銘柄によるバラツキはあるものの、店頭価格だと5キロで2000円前後だったのが、ほぼ倍の4000円前後になっている。
大家族や特に食べ盛りの子どもがいる家庭などでは、コメを毎月10キロ単位で消費していく。そのため、年間でコメ代だけで10万円の支出増となる家庭も少なくないだろう。
4月からは電気代、ガス代への補助金も終了し、ますます家計負担は増すばかり。このような状況下では、今後は「主食への支出をいかに減らすか」が家計の健全化に必要なスキルとなるだろう。
2025年4月21日に発売予定の『ザイ6月号』では、インフレが直撃する家計を救済する『最強節約術77』を特集。その中から、急騰するコメへの支出を減らす節約ワザを紹介する。
● ご飯茶碗1杯は52円 食パン1枚16円と比較を!
一般的にコメはご飯茶碗1杯あたり65グラムを使用。1キロ800円の場合、「1杯あたり52円」が目安になる。節約を目指すなら、この1杯52円を基準により安い代替品を探すことがカギとなる。
例えば食パンは1斤200円だと8枚切りなら1枚25円。6枚切りでも1枚33円だ。いずれにしてもコメより安い。しかも、食パンは生鮮なので、夜になると割引シールが貼られることも多いし、老若男女問わず人気があるので集客効果を見込んで特売になることも多い。実際に、都内のスーパーでは130円(税込)程度で買えたので、8枚切りなら1枚あたり約16円、6枚切りで1枚あたり約22円だ。また、ブランドにこだわらなければ、PB(プライベートブランド)の食パンは定価で買っても同程度のものが多い。
食べ盛りの子どもには、8枚切り3枚を食べてもらう。あるいは例えばオカズがハンバーグなどの洋食系だったら、1杯目はコメで、おかわりはパンでといった工夫も考えられる。
● コメ消費を減らす食材を活用しよう トルコ製のパスタならさらに安い!
パスタならさらに節約できる。ブランド品ではないスパゲッティ、ギリシア製やトルコ製のスパゲッティなら500グラム入りで120〜150円程度の商品もある。1人前100グラムとしても24〜30円だ。メインディッシュとして食べるのはもちろん、ケチャップで和えてサラダに加えてみよう。頻繁に食べても抵抗が少なく、満腹感も得やすいため、子どもたちのおかわりを減らすことができるはずだ。
他には押し麦、丸麦、雑穀などを混ぜてかさ増しするのも定番の手法だ。価格は様々だが、安いものでは押し麦で茶碗1杯33円程度。食物繊維など栄養分も豊富なメリットもある。
● 「白米は譲れない!」派は必見 国産米より2割安い輸入米
コメを食べる量を減らせない、あるいは「白米は譲れない!」というなら輸入米に注目してみよう。例えば米国産のカルローズ米は3月に都内では5キロ3219円で販売されていた。他にも台湾産米を取り扱っている店があり、こちらも5キロ3000円前後。いずれも国産より2割程度安い水準だ。
また大手スーパーがベトナム産の輸入も開始し、国産米とブレンドして国産より1〜2割程度安く販売している。輸入米を取り扱っている小売業者はまだ限定的だが、大手スーパーが参入したことで、今後は手に入りやすい環境が整うことが期待できる。輸入米でも、国産米と同じジャポニカ種であれば、味への違和感は少ないはずなので、上手に活用していきたい。
ダイヤモンド・ザイ編集部
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