( 284631 ) 2025/04/21 02:59:28 0 00 日本維新の会の西田薫衆院議員(左)と岩屋毅外相(衆院インターネット審議中継より)
日本維新の会の西田薫衆院議員は18日の衆院外務委員会で、昨年12月に岩屋毅外相と中国の王毅外相が修学旅行の相互受け入れ促進で合意したことについて、中国の南京市内にある「南京大虐殺記念館」などを理由に、「修学旅行生は行かせられない、と中国側に言っていい話だ」と批判した。岩屋氏は「見解を異にする」と反論し、日中の相互往来の重要性を強調した。
■西田氏「促進は違う」
西田氏は同委で、「警備が必要な場所に修学旅行に行かせてよいのか」という従来の問題意識に加え、修学旅行生が記念館に行って「自虐史観」を植え付けられることへの懸念を語った。
西田氏は、日中戦争時の1937年に旧日本軍による南京占領で起きたとされる「南京事件」をめぐり「30万人が被害にあったと中国が主張しており、記念館の横の壁にも『30万』と書かれている。日本政府と見解が違う」と指摘。岩屋氏と王毅氏の会談の約2週間前に「南京事件」から87年を迎え、安全面を考慮した現地の日本人学校が休校やオンライン授業という臨時措置をとったことも紹介した。これらを理由に「(会談の際に)『日本の修学旅行生は行かせられない』と中国側に言っていいような話だ。日本政府と見解が違う施設に行ってしまう危険性を考えれば、相互の修学旅行を促進するのはまだまだ違うんじゃないか」と述べた。
■岩屋氏「見解を異にする」
「反論があれば」と答弁を求められた岩屋氏は「そこは残念ながら見解を異にする」と明言し、「若い人がお互いの国に行ってみて理解が深まるということは大いにあると思う」と述べた。また、「個々の学校に中国に行ってくれと政府が言うということではなく、中国を見てみたいという学校があれば、安全確保の観点から外務省は支援する」と改めて語った。記念館については「過去5年間に(修学旅行生が)行ったという情報は入っていない。ことさらそこに行く選択はあまりないのではないか」との見解を示した。
これに対し、西田氏は「純真無垢な子供たちがそういった施設に行く危険性がある、自虐史観を植え付けるような教育の一環になるのはよくない、と指摘している。国交断絶しろという論点で言っているのではない。大きく認識が違うとさらに感じた」と強調した。
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