( 285061 ) 2025/04/22 06:20:06 0 00 MBSニュース
依然として続く日本人の主食「コメ」の価格高騰。
(江藤拓農林水産大臣 今年1月)「コメはある。コメは十分に供給されているのに市場に出てこないということであれば、どこかでスタック(滞留)している」
政府はあくまで“流通の問題”を解決するためとして、これまで2回にわたり計21万tの備蓄米を放出。今後は毎月、備蓄米を放出する方針を示しています。
しかし、農水省よりますと、スーパーでのコメの平均価格は備蓄米放出後も上がり続け、14週連続で最高値を更新。1年前の同じ月と比べると、倍以上に。
4月21日朝、大阪市内のスーパーを訪ねてみると…
(フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長)「備蓄米が放出されたということで、市場のコメの値段が下がっていくと期待をしていましたが、全然下がっていないような状況。(5kg)4000円台後半のコメが最安値、それも入荷がすごく少なくなっています」
このスーパーではコメの品薄状態が続いていて、「1家族1袋限り」と数量限定で販売。それでもすぐになくなってしまう状況だといいます。
(客)「昔は1kg400円~500円ぐらいで買えていたのが、1kg800円~900円なんで、めちゃくちゃ上がったと感じています。(備蓄米が)全てのスーパーにいってるわけじゃないみたいで、どこにどう備蓄されているのか不思議ですよね」
備蓄米はどこに行ったのか?農林水産省によりますと、1回目に放出された備蓄米14万tのうち、3月30日までにスーパーなど小売店に届いたのはわずか426t。0.3%だったことがわかっています。
こちらのスーパーでは、初めての備蓄米がようやく今週入荷される予定です。
(内田寿仁社長)「備蓄米は5kgは税抜きで3580円の売値を想定しています。入ってくる数が30袋ほどしかないので、陳列したらすぐになくなってしまうと思う。売り場を空にするわけにはいかないので、5000円台後半のコメも品揃えする」
農水省の元官僚の山下一仁さんは、今回の備蓄米放出の入札方法に問題があると指摘します。
(キヤノングローバル戦略研究所 山下一仁さん)「(コメの価格を)下げるために何をすべきか。備蓄米を放出してもいいです。でも、備蓄米の放出を農協じゃなくて卸売業者にやるべきだし、1年後に買い戻すような特約なんてつけるべきじゃない。一連の行動はおかしなことをやっている」
長期化する“コメ問題”。この先はどうなるのでしょうか?
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