石破茂首相は、物価高対策としてガソリン価格を引き下げることを表明した。

具体的には、ガソリンと軽油を1リットル当たり10円引き下げるほか、電気・ガス料金支援も夏場3カ月間実施すると述べた。

この措置は、ロシアによるウクライナ侵攻後の状況に対応するためとしている。

首相はすぐに実施すると表明し、自民党と公明党の政調会長も引き下げの速やかな実施を求めた。

（要約）

首相官邸に入る石破茂首相＝2025年4月22日午前7時46分、幾島健太郎撮影 

　石破茂首相は22日夜、物価高対策としてガソリン価格を5月22日から1リットル当たり10円引き下げると表明した。軽油についても10円下げる。重油・灯油は5円、航空機燃料は4円引き下げる。電気・ガス料金支援も7～9月の夏場3カ月間実施すると表明。電気・ガス支援の詳細は5月中に決めるとした。 

　首相は「すぐに使える基金を活用し、速やかに実施する。1リットルあたり185円の水準が、175円程度になる。ロシアがウクライナ侵略を開始した直後の水準まで引き下げられることになる」と述べた。首相官邸で記者団に語った。 

　自民党の小野寺五典、公明党の岡本三成両政調会長が22日、首相と官邸で会談し、ガソリン価格の定額引き下げを「できる限り速やかに」実施するよう求めていた。【神山恵】