( 285469 )  2025/04/24 03:45:51  
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国民民主党の玉木雄一郎代表は、国会で行われた党首討論で、石破茂首相にガソリン税率の廃止時期を迫り、「国民は物価高で困っている」と指摘した。

石破首相は協議が進んでいると述べたが、玉木氏は協議が行われていないと明言し、暫定税率の廃止が遅れていることに不満を表明した。

石破首相は「地方も含めて財源を確保する必要がある」と主張し、真摯な議論をしていく姿勢を示したが、玉木氏は引き続き早急な廃止を求めている。

(要約)

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国民民主党の玉木雄一郎代表(2025年3月4日撮影) 

 

 国民民主党の玉木雄一郎代表は23日、国会内で行われた今国会初の党首討論で、石破茂首相に対し、「ガソリン税率、いつ廃止するんですか」と、強い調子で迫った。 

 

 「国民は物価高で、本当に困っているんですよ。本当に困っている」とも指摘。自民、公明、国民民主は昨年末の幹事長会談で、ガソリン暫定税率の廃止で合意しているが実施時期は今も示されていない。 

 

 石破首相は「それ(廃止)を目指して今、各党で協議が行われている。熱心な協議で結論が得られることを私どもとして、心から期待している」と素っ気ない対応だったこともあり、玉木氏は泉健太委員長の指名を受ける前に発言し、注意を受ける場面もあった。 

 

 玉木氏は「協議は、行っていないですよ」と憤り「補助金によるガソリン値下げ、もう決めちゃうんでしょ?」と、前日の22日に石破首相が発表した、基金を活用してガソリン価格を1リットル10円引き下げる政策に言及。「(幹事長合意では)『目指す』のではなく、決めている。暫定税率廃止は、いつやるかなんですよ。自民も公明もよく踏み込んでくれた」と与党の対応を評価しつつ「でもいつやるかが決まっていなくて、また補助金ですか?」と、暫定税率廃止が実現しないことに業を煮やしたように指摘。「昨日、北海道の人と昨日話しましたが、(値下げ額の)10円には、がっかりしてますよ」とまで指摘した。 

 

 言われっぱなしの石破首相は「3党で真摯(しんし)な協議が行われている時に、いつ、ということは申し上げられません」と反論し「協議は真摯で生産的で建設的なものだと、確信を持っている」と述べたが、玉木氏は「総理、やりましょう。(暫定税率廃止が)最も効果的。物流コストも物価も下がってみんな喜ぶ」と、たたみかけた。 

 

 この指摘に、石破首相は「ガソリン10円(の引き上げ)、みんながっかりするとおっしゃいますが、やることによってウクライナ侵攻前の水準まで(価格が)下がっていく。暫定税率廃止は、地方も含めて財源をどのようにして確保するかが焦点。そこを目指して3党で協議が行われており、わが党がサボっているとか、そういうことではない」と、不快感を示した。 

 

 「暫定税率の廃止はきちんと認識していますが、地方も含め財源が消えてなくなるところにどう手当をするか。その場しのぎではなく、恒久的にきちんとした手当ができるのかも含めて、御党と真摯な議論を重ねてまいりたい」とも述べ、あくまで「協議継続」の認識しか示さなかった。 

 

 

 
 

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