( 285636 ) 2025/04/24 06:53:57 0 00 米テスラショールーム前でマスクCEOへの抗議の声を上げる人たち(3月、米カリフォルニア州で)=AP
【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラが22日発表した2025年1~3月期決算は、最終利益が前年同期比71%減の4億900万ドルだった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的言動への反発が欧米を中心に不買運動を招き、ブランドイメージが低下して大幅な減益となった。
売上高は9%減の193億3500万ドル(約2・7兆円)。米CNBCによれば、売上高の減少幅は13年ぶりの大きさで、最終利益も73%減だった24年10~12月期に次ぐマイナス幅となった。
売上高の7割超を占める自動車事業の売り上げが20%減と急減した。欧州や米国、中国で販売が低迷し、1~3月期のEV販売は13%減の33万6681台だった。米CNNによれば、テスラにとって過去最大の減少幅となる。
テスラは声明で「急速に変化する通商政策が供給網とコスト構造に打撃を与えている」とし、トランプ政権の関税措置による悪影響を示唆した。マスク氏は22日の決算説明会で「今年は予期しない障害がいくつか起きる可能性がある」と話し、先行きの不透明感を認めた。
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