( 285984 )  2025/04/25 07:51:07  
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大阪・関西万博で展示中の"ぬいぐるみベンチ"がSNSで炎上している。

老舗の株式会社ワイドレジャーが運営する体験ブースに設置されており、遊ばれなくなったぬいぐるみを再活用しようという趣旨だが、多くの人が「座れない」「ぬいぐるみが可哀想」と批判している。

一部のネットユーザーは特定のキャラクターを特定し問題視しており、任天堂からのコメントは差し控えられている。

(要約)

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※画像は大阪・関西万博公式サイトより 

 

 何かと話題になる大阪・関西万博だが、現在展示中の“ぬいぐるみベンチ”がSNSで炎上しているという。多数のぬいぐるみがギュウギュウに透明のビニールに詰め込まれ、一つの大きな”ベンチ“とされた状態に、《これは座れない》と悲痛な声が続出していて──。 

 

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに据えた今回の万博では、持続可能性をうたう取り組みの展示も多い中、今、X上で問題視されているのは、さまざまなレジャーサービスを手がける老舗・株式会社ワイドレジャーの体験ブース「遊んでい館?」に設置された“アップサイクル”なベンチだ。遊ばれなくなったぬいぐるみに新しい価値観をもたらすという。 

 

「創業50年になるワイドレジャー社は、クレーンゲームやメダルゲームなどのアミューズメント事業を運営する企業です。万博では“遊びの可能性を楽しめるコンテンツ”として、高さ3mを超える『メガクレーン』や、スライムを作ったり投げたりできる『スライムファクトリー』など、大人も子どもも楽しめるエリアを用意。 

 

 出展においてはサステナブルを意識し、たとえば机の天板は古紙とプラスチックをリサイクルした素材、フローリング部分には同社の倉庫に長年眠っていたという九州産の銘木を使うなどしています。“ぬいぐるみベンチ”もその一環ですね」(旅行サイト編集者) 

 

 同社が《遊ばれなくなったぬいぐるみたちに、次の役割を与えたいという想いからつくられたアップサイクル家具です》と説明するそのベンチは、同社運営の室内型アミューズメントパーク『ASOBLE(アソブル)』ゆめが丘ソラトス店に置かれていたもの。 

 

 透明のパッケージの中に、さまざまなサイズのぬいぐるみが隙間なくぎゅうぎゅうに詰め込まれており、確かにすこし息苦しそうにも感じられなくもないが……。 

 

 あるXユーザーがこのベンチの写真とともに、 

 

《万博に遊ばなくなったぬいでリサイクルして作りましたってベンチあったけど…デデンネさん…》 

 

 と、ポケットモンスターのキャラクターである「デデンネ」の姿もあることを泣き顔の顔文字付きで投稿すると、23日までに750万回を超える閲覧と反響を呼び、 

 

《これは悲しい気持ちになっちゃいますね…みんなぎゅうぎゅう詰めで可哀想…》 

《ぬいぐるみ供養にを神社でお金払ってやってもらってる自分は、これは座れない》 

《可哀想すぎて心拍数上がるわ》 

《これあまりにも悪趣味すぎません…? 自分の好きなキャラクターがこんな目に遭ってるの見たら泣いてしまいそう》 

 

 とポケモンファンの悲しみの声が殺到した。 

 

 

 ぬいぐるみの数々はいずれも顔が見えないように、“後ろ向き”で詰め込まれているものの、他にもXユーザーがキャラクターを“特定”する声が。 

 

《ちょ!推しポケのハクリューぬいある!!?》 

《ポチタとかジョージとかマイメロもいるな…》 

 

 などとキャラクターを見分けるネットユーザーが現れると、 

 

《これって権利的にOKなの?》 

《コレは任天堂怒っていいと思う 完全にブランドイメージに関わる案件でしょ》 

 

 という意見も。 確かにベンチ内のぬいぐるみには、「デデンネ」や「ハクリュー」といったポケモンのキャラクターが判別できる。 

 

 ちなみに『ポケモン』は万博のスペシャルサポーター。会場内にはスマートフォンのゲームアプリ『Pokemon GO』の新機能「GOスタンプラリー」として、スタンプを入手できる拠点が7か所あり、それぞれにピカチュウやカビゴンなど人気キャラクターの立体像が配置されており、多くの人が楽しんでいる様子がSNSでも確認できる。 

 

 当サイトでは、ポケモンを世に放った任天堂にこのベンチについての見解を聞いた。 

 

 自社キャラクターのぬいぐるみが多数の個体の一つとしてパッケージングされ、再活用されることをどう受け止めるかについて、任天堂の担当者は、 

 

「お寄せいただきました内容を確認いたしましたが、万博での展示については当社が許諾したものではなく、コメントは差し控えさせていただきたく存じます」 

 

 と回答した。 

 

 ネットでは炎上してしまったが、現地では楽しんでいる人もいるのだろうか──。 

 

ピンズバNEWS編集部 

 

 

 
 

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