( 286079 )  2025/04/26 04:00:50  
00

2025年大阪・関西万博会場で50代の女性が心肺停止の容体で救急搬送され、死亡する事故が起きた。

これは初めてのことで、万博協会は会場での傷病者状況に関する発表はしていない。

女性は体調不良を訴え、医師の診察を受けた後、病院に搬送されたが、救命措置を受けたものの死亡した。

万博では熱中症などのリスクがあり、会場内には診療所があるが、重篤な場合は外部の病院に搬送される。

会場ではメディア向けのレクチャーが行われており、今後は傷病者の発生状況についても公表される予定。

会期は10月13日までで、「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマとなっている。

(要約)

( 286081 )  2025/04/26 04:00:50  
00

開幕し多くの来場者が集まっている万博会場 

 

開催中の2025年大阪・関西万博会場(大阪市此花区)で今月24日、来場していた50代の女性が心肺停止の重篤な容体で救急搬送され、その後に死亡していたことが25日、関係者への取材で分かった。万博を運営する日本国際博覧会協会の関係者によると、開幕後、熱中症などでの搬送はあるが、来場者が搬送されて死亡したのは初めて。協会はこの件を含めて会場での傷病者発生状況について発表していない。 

 

関係者によると、女性は体調不良を訴え、場内の医師の診察を受けた。その後、さらに体調が悪化したため、午後2時半ごろ、会場の西ゲートから場外の病院に運ばれた。女性は意識不明の状態で、救急隊員の心臓マッサージを受けたが、その後に病院で死亡が確認されたという。容体について協会は「搬送後の経過については答えられない」としている。 

 

万博では13日の開幕以降、協会によるメディア向けのレクチャーが毎日行われており、来場者数などについて発表されている。傷病者の発生についてはメディアから明らかにするよう要望があるが、公表していない。協会関係者は「今後は発表する方向で実務的な調整をしている」と話す。 

 

会場は広大で、日差しを避ける施設や休憩所も少ないことから、夏場に向けて熱中症などで体調不良になる人が増えることが懸念されている。症状が軽い場合は場内の診療所で対応するが、重篤な場合は大阪市内など外部の病院に搬送することになっている。 

 

万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに10月13日まで開催。命や健康・医療などが多くの展示の題材になっている。(井上浩平、鈴木文也) 

 

 

 
 

IMAGE