( 287014 )  2025/04/29 06:14:07  
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農林水産省によると、全国のスーパーで販売された5キロのコメの平均価格が前週より3円高い4220円となり、16週連続で値上がりし最高値を更新した。

政府の備蓄米の放出は効果が限定的で、備蓄米の販売は全国農業協同組合連合会が進めており、スーパーでの販売数量は前年同期に比べ14.9%増加した。

政府は新たに10万トンの備蓄米を放出する予定で、外食向けに多く販売される見込み。

最新のコメ販売価格情報は農水省によって毎週公表されている。

(要約)

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スーパーの店頭に並ぶ備蓄米入りのブレンド米=3月、東京都内(画像の一部を加工しています) 

 

 農林水産省は28日、4月14~20日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前週より3円高い4220円だったと発表した。16週連続の値上がりで最高値を更新した。前年同期(2088円)と比べ約2.0倍の高騰が続いている。政府備蓄米の放出効果は依然として限定的。 

 

 備蓄米の放出はこれまで2回の入札で計21万2千トンに及ぶ。うち約94%を落札した全国農業協同組合連合会(JA全農)は、4月末までに落札分の3割弱を卸売業者へ販売する見込みで、全国の店頭へ陳列が始まっている。農水省によると、スーパー店頭での販売数量は前年同期に比べ14.9%増となった。 

 

 石破茂首相は9日、4月から新米が出回る前の7月ごろまで、備蓄米を毎月放出するよう江藤拓農相へ指示。政府は3回目となる10万トンの入札を23~25日に実施した。全て2023年産の放出となるため、販売先はスーパーの店頭よりも外食向けが多くなる。 

 

スーパー店頭のコメ販売価格の推移 

 

 農水省は全国のスーパー約千店舗の販売データを22年3月以降で集計し、24年夏から毎週公表している。 

 

 

 
 

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