( 287489 )  2025/05/01 05:46:36  
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コメの高騰が続く中、放出された備蓄米の流通量が遅れており、小売業者に届いたのは1.4%にとどまっている。

コメの価格高騰により、消費者や小売業者が困っており、備蓄米の放出が期待されたが、流通が進まない理由として政府はトラック不足や精米に時間がかかることを挙げている。

専門家は、5月下旬から6月初めにかけて価格が下がる可能性があると述べている。

(要約)

( 287491 )  2025/05/01 05:46:36  
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日テレNEWS NNN 

 

コメの高騰が続く中、放出された備蓄米のうち、今月13日までにスーパーなどの小売業者に届いたのは、わずか1.4%でした。なぜここまで流通が遅れているのでしょうか。 

 

   ◇ 

 

30日、スーパーのコメ売り場には… 

 

記者 

「どのコメを買うか悩んでいますね」 

 

価格を見比べる人が。 

 

日テレNEWS NNN 

 

買い物客 

「高いです。みんなどこに行っても」 

「価格帯だけでしか選んでいない。ブランドとか味とかで選んでいる状況ではない」 

 

困っていたのは客だけでなく… 

 

ラーテルマルサン武里店 コメ担当者 

「取引先の値上げとともに店側も価格を若干でも上げざるを得ない状況。(コメの)種類によっては、商品の数量を制限されているものもあるので、十分に入ってきていない状況」 

 

日テレNEWS NNN 

 

価格高騰と品薄が続くコメ。 

 

──備蓄米が店に並ぶ予定は? 

 

ラーテルマルサン武里店 コメ担当者 

「現状、備蓄米は入荷していない状況。今後も今のところ入る予定はない」 

 

備蓄米の放出から約1か月半がたち30日、農水省が備蓄米の流通状況を公表しました。 

 

日テレNEWS NNN 

 

3月に放出した備蓄米は約21万トンですが、今月13日までの4週間でJA全農などの集荷業者に引き渡された量は約13万8000トンで65%ほど。卸売業者などには約2万トンで9%ほど。 

 

そして、スーパーなど小売業者には約3000トンとわずか1.4%ほどにとどまっていて、備蓄米が十分に行き渡っていないことが明らかになりました。 

 

こうした中、横浜市のスーパーでは苦渋の決断も。 

 

日テレNEWS NNN 

 

スーパーセルシオ和田町店 担当者 

「きょう現在5キロのおコメが平均価格で4550円で推移しているが、来月からはゆうに5000円を超えてしまいまして」 

 

5月1日から、販売しているコメの価格が初めて5000円の“大台”を突破してしまうというのです。 

 

買い物客 

「高すぎる、こんなんなっちゃうんだ」 

「ちょっと5000円は考えちゃう。パスタとか多くなりそうです」 

 

救世主になると期待されていた備蓄米。なぜ流通量が増えていないのでしょうか。政府は運搬するためのトラックが不足していることや、精米に時間がかかることなどを理由にあげています。 

 

   ◇ 

 

専門家は… 

 

コメの流通に詳しい 流通経済研究所・折笠俊輔主席研究員 

「(コメは)どうしても途中で精米という工程が入って、流通も集荷業者、卸業者、スーパーという流通経路をとっている以上、備蓄米に限らず多少、流通に時間がかかる商材だと」 

 

日テレNEWS NNN 

 

値下がりが見込まれる時期については。 

 

流通経済研究所・折笠俊輔主席研究員 

「5月の中下旬になると市場に出回りも増えてくると思うので、5月下旬から6月の頭とかにかけて、全体として5キロで4000円を切るくらいというのが、1つの目安にはなるのかなと」 

 

別の専門家も… 

 

コメの流通に詳しい 宇都宮大学農学部・松平尚也助教 

「備蓄米の効果は6月くらいまで待たないと分からない状況にいまの時点ではなってしまっているので、5月から6月にかけてでないと下がり始めないのかなと予測します」 

 

(4月30日放送『news zero』より) 

 

 

 
 

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