( 287949 )  2025/05/03 04:22:16  
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岡崎彩咲陽さん(20)が行方不明になり、元交際相手のストーカー男Aの自宅から遺体が見つかる事件が起きた。

彼らの付き合いの経緯、暴力被害、神奈川県警の消極的な捜査姿勢が明らかになった。

彩咲陽さんは祖母の姉と共同経営している飲食店で働いていた。

ストーカーのAは暴力を振るい、遺体の発見後は彼女の自宅周辺をうろつき、彼女の行方不明後、家族の前に現れなくなった。

警察は事件性がないと判断し、家族は絶望する。

物語の詳細は不明で、警察の対応に疑念が残る。

(要約)

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元交際相手の行方は 

 

川崎市川崎区の岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が行方不明になり、元交際相手のストーカー男Aの自宅から白骨化した性別不明の遺体が見つかった事件。2人が付き合い始めたなれそめや暴力被害などの経緯、そして神奈川県警の消極的な捜査姿勢の詳細が分かった。彩咲陽さんと同居していた祖母の姉が集英社オンラインに証言した。  

 

祖母と祖母の姉は川崎区内で共同で飲食店を経営しており、彩咲陽さんはほぼフルタイムで店を手伝っていたという。その店に、1年少し前の冬、建設会社社長が従業員として連れてきたのがAだったという。 

 

「社長さんが10人ぐらい従業員を連れてきたことがあって、その中の1人にAがいた。最初のころはみんなで週に1回ぐらいの頻度で来ていたのもあって、アサヒとその男が付き合い出したのも知らなかった。 

 

というかアサヒも私たちに客と付き合っているのを知られたくなかったみたいだけど、ある日、アサヒがひどく顔を腫らしていたことがあって問い詰めたら『Aにやられた』って打ち明けてくれたんです。 

 

Aはその会社が川崎大師のちょっと先に借りてた寮に住んでいて、アサヒは付き合いたての頃からしょっちゅうその部屋に出入りしていたみたい。 

 

でも機嫌がいい時はいいんだけど、ヤキモチ妬いては暴力を振るうような男だったんですよ。たとえばお店の他のお客さんからLINEが来ると、それを盗み見しては殴ったり蹴ったりして、挙句に携帯を取り上げるというのがAのパターンなんです」 

 

AのDVが発覚して間もなく、雇い主の社長と岡崎家の面々が話し合い、早期解決するかに見えた。しかし、それは悪夢の始まりだった。 

 

「アサヒのお父さんと叔父さん、社長さんがAを呼び出して『もう会うな』とキツく怒って約束させたんです。でもAは勤務態度も悪くてその会社もあっという間にクビになり寮も追い出され、今回遺体が発見された川崎区内の実家に戻っていたんです」 

 

大人たちの監視から逃れ、溺愛してくれる母親が暮らす実家に戻った自称ラッパーのAの暴走は、ここから激化する。 

 

「うまいこと言ってアサヒを呼び出しては暴力ふるって逃げ出されて、携帯に非通知で鬼のように履歴を残すようなことを繰り返して。あとで記録を取ってわかりましたけど、去年の7月31日の着信履歴もすごいもんでしたよ。 

 

こんなこともあって、アサヒは川崎臨港署にストーカーや暴力行為について被害届を出したんですけど、それもAに再び捕まったときに脅されて、無理やり取り下げをさせられたんですよ。その上、誓約書も書かされたようです」 

 

 

被害届との前後関係ははっきりしないが、祖母の姉は昨年秋にAを呼び出して叱責したという。 

 

「私も1回、公園に呼び出して怒ったことあるんですよ。女の子に手を上げるなんて何事だって注意すると『もう別れました』というわりに、『3分間だけでもいいから、アサヒと2人っきりで話させてくれ』と言ったりね、話しても響いているかわからない、ずっと手をブルブルさせてた。 

 

だから私は『アサヒはもう怖くてあなたと会いたくないと言っている。あんたのウチに置いてあるアサヒの荷物は全部持ってきてくれ』と言ったんです。 

 

するとAはウチの店に荷物を持ってきた。アサヒの自転車もなくなっていたから、『自転車もあるはずだからそれも持ってきて』と頼むと素直に持ってきた。でもその自転車は、11月ごろに再びなくなってたんですよ」 

 

この頃から、Aは連日、彩咲陽さんの自宅や店の周辺をうろつくストーカー行為を繰り返すようになったという。そして2024年12月20日、祖母が起きた時に彩咲陽さんの姿はすでになく、家族の前に再び現れることはなかった。 

 

10日前の誕生日で二十歳を迎えたばかりだった。フードをかぶってマウンテンバイクや徒歩で店の前や自宅周辺を執拗にうろついていたAも、その日からパッタリと店や自宅周辺から姿を消した。 

 

 「12月20日の朝、あの子のおばあちゃん、私の妹がね、あの子がいないからびっくりしてアサヒの携帯にLINEしたんですよ。『どこにいるの?』って。そうしたら、コンタクトレンズがどうとかでお友達と一緒にいると。 

 

でもなかなか帰ってこないしLINEの返事もその後なかったから、妹がそのお友達に電話したらアサヒとは一緒にいないって言われたそうなの。その後は妹も私もアサヒの携帯に何度も電話したりLINEしたけど既読もつかなくなった。これまでのパターン通り、Aが携帯を取り上げたに違いないと確信しました」 

 

そして2日後の12月22日、家族は彩咲陽さんの捜索願(行方不明者届)を川崎臨港署に提出した。一階の窓ガラスがバーナーで焼き切られたようにして割られ、侵入された形跡を発見したからだった。しかし、現場に来た同署の女性刑事はこう言い放ち、家族を絶望の淵に突き落とした。 

 

「事件性はありませんね」 

 

なぜこの状況で警察は事件性がないと判断したのか。不可解としか言いようがない。 

 

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班  

 

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