( 288049 )  2025/05/03 06:20:18  
00

パチンコやパチスロは趣味の範囲内で楽しまなければならない。

しかし、大きな負けが感情を高ぶらせたり、迷惑な行為が目立つこともある。

パチンコホールで台を壊したり、迷惑行為をする客がいる実態がある。

このような行為は法律違反であり、店舗や他の客に迷惑をかける。

迷惑行為に関しては、すぐに店員に報告するべきであり、店舗側は徹底して排除する必要がある。

(要約)

( 288051 )  2025/05/03 06:20:18  
00

パチンコ・パチスロは人に迷惑をかけないように楽しみたい(イメージ) 

 

 多くのファンがいるパチンコは、あくまでも趣味の範囲内で楽しむべきものだが、大きく負けた時には感情がむき出しになるケースもある。4月には、パチンコホールで客がパチンコ台を“破壊”している動画がネット上で拡散、地上波のニュース番組でも取り上げられた。 

 

 問題の動画は、千葉県のパチンコホール店員がXに投稿したもので、1人の男性客がパチンコ台『P新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』の筐体にあるエヴァンゲリオン初号機の頭部の役物をガチャガチャと動かし、無理やり口をこじ開けている様子が捉えられている。店員の投稿によると、頭部の役物は破損し、その部品交換代が約6万7000円かかるとのこと。なおその台は破壊された日から約3週間稼働停止となることも明かされた。 

 

 パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が、約3週間もの間停止される事情を解説する。 

 

「パチンコ台・パチスロ台の場合、勝手な部品交換や修理は風営法に抵触するケースがあります。軽微な部品交換であれば事後の届け出で済むケースもありますが、それ以外の場合、事前に所轄の公安委員会に申請し、承認を受けないと部品の交換ができません。今回のエヴァの役物の件については、おそらく申請が必要な部品交換となり、手続きの期間も含めて3週間の稼働停止ということでしょう」 

 

 パチンコホールでは、今回のような迷惑行為を見かけることも稀にあるという。 

 

「負けが込んでその腹いせに、台を叩いたり、壊したりするユーザーは、昔からいますね。よくあるのが“台パン”、つまり台にパンチする行為です。信頼度が高そうなリーチや演出で外れたタイミングで、台をバンと叩くのは、もはや迷惑行為の定番です。当然ながらマナー違反であり、店員から注意されることも少なくない。台パンをして、台を壊したという話もよく聞きます」(藤井氏) 

 

 とんでもない迷惑行為を目撃したという話もある。神奈川県に住む会社員のAさん(40代男性)は、パチスロ台を足で思い切り蹴り飛ばしている客を見たことがあるという。 

 

「結構前の話なんですが、若くてやんちゃそうな男性2人組が、自分の隣でパチスロを打っていたんですよ。そのうちの1人が、全然当たらなかったからか、かなりイライラした様子で、頻繁に台パンをしていたんです。それでも全然当たらなくて、最終的には座ったままの状態で、台をキックしていました。しかも、蹴りでレバーを叩いていたようで、その客が帰ったあとに台を見てみたら、レバーの部分が壊れてちょっとダランとうなだれたみたいになっていました。壊れたのに気付いて、ヤバいと思って帰ったんでしょうね」 

 

 台にパンチやキックを入れるだけでなく、台に唾を吐き捨てる客もいるようだ。 

 

「結構な額を負けた末に、パチンコ台やパチスロ台に唾を吐いて帰っていく客は何度が見たことがあります。あと、椅子に唾を吐き捨てる客もいますね。空き台に座ろうと思ったら、何やら液体がついていて、その台を回避したこともあります。基本的にパチンコやパチスロを打つ時は、その台の椅子が汚れていないかを確認したほうがいいと思います。 

 

 液体系の迷惑行為で言うと、パチンコ台の上皿(玉を入れる場所)やパチスロ台の下皿に、お茶やコーヒーなどの飲み物を流し込んでいる客も見たことがあります。下手をすれば、台が完全に壊れてしまうので、本当に最悪な迷惑行為ですね」(藤井氏) 

 

 

 パチンコ台やパチスロ台以外の設備への被害もあるという。都内に住む自営業のBさん(50代男性)は、パチンコホールのトイレが破壊されているのを目撃したことがある。 

 

「もう10年以上も前の話ですが、夕方くらいにパチンコを打っていて、そこでトイレに行ったら、便器のフタが何かで叩かれたような感じで割れていたんですよ。以前から、パチンコやパチスロで負けた末にホールのトイレを破壊して帰る客がいるなんて話を聞いたことがあったんですが、まさか自分が遭遇するとは思ってなかったですね」 

 

 パチンコホール全体を混乱に巻き込む迷惑客もいる。都内の会社員Cさん(40代男性)はこう話す。 

 

「たしか15年以上前だったと思うんですが、あるパチンコホールで結構アツいイベントをやっていて、そこに行ったんですよ。ほぼほぼ満席みたいな感じで、ものすごく盛り上がっていて、床には客が出したパチンコの玉やパチスロのメダルが入ったドル箱が積まれていたんです。それで、ある1人の男性客が、パチンコ玉がたくさん入った他の客のドル箱の山を蹴っ飛ばして、そのままダッシュで店の外に逃げて行ったんです。まあ、おそらく大負けしたんでしょうね。勝って帰ったのなら、景品と換金しているはずですが、そういった様子もなかったみたいですし。 

 

 おそらく5~6個のドル箱がひっくり返ったと思います。ホールの床にはパチンコ玉が散らばって、とんでもないことになってましたよ。何人もの店員さんが必死になって。散らばった玉を拾っていましたね。ドル箱を蹴られたお客さんもかわいそうでしたよ」 

 

 中には、わざと迷惑行為をする客もいるという。藤井氏はこう話す。 

 

「パチンコホールには“軍団”と呼ばれる、主にパチスロを打つグループがいます。悪質な軍団の中には、高設定と思われる台の隣に座って台パンをしたり、足を大きく開いたりといった迷惑行為を働き、高設定台を打っている人を離席させようとするメンバーもいます。こういった迷惑行為は“剥がし”と呼ばれていて、数人で高設定らしき台の後ろに立って、雑談したり覗き込んだりして、打っている人に圧をかけるパターンもあります。 

 

 迷惑行為を受けた際、すぐに店員に知らせることもできますが、後から絡まれたりトラブルになったりすることを恐れて、泣き寝入りしてしまうユーザーも少なくない。一般ユーザーが安心して楽しめるように、迷惑行為の防止や排除は徹底していただきたいものです」 

 

 どんな理由があろうとも迷惑行為は論外だ。パチンコ・パチスロを楽しむ際は、くれぐれも冷静に。 

 

 

 
 

IMAGE