( 288114 )  2025/05/03 07:23:52  
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神戸市立医療センター西市民病院にて、70代男性ががんの疑いを見落とされ、後に死亡した事案が発表されました。

放射線科医師が肺がんの可能性を示唆するコメントを残していたにも関わらず、主治医がそれを見落としていたと報告されています。

男性は最終的にステージ4の肺がんと診断され、手術や治療が困難な状態で亡くなりました。

病院側は謝罪し、今後の対策として医師がコメントを確認するルールを再徹底し、放射線科医師が新たながんに疑いがある場合にはコメントに「重要」フラグをつけることに変更すると発表しました。

(要約)

( 288116 )  2025/05/03 07:23:52  
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MBSニュース 

 

 神戸市は、市立医療センター西市民病院で、がんの疑いを主治医が見落とし、70代の男性がその後死亡したことを明らかにしました。発表によりますと、神戸市内在住の70代男性は、2024年9月にCT撮影を行いました。 

 

 それを診た放射線科医師はレポートに、腹部大動脈瘤に対するコメントのほか、肺がんの可能性を示唆するコメントを記載していたということです。しかし主治医は、肺がんについてのコメントを十分に確認しなかったということです。 

 

 男性は同年12月に呼吸の苦しさなどのため改めて病院にかかり、受診した結果、肺がん(腺がん)ステージ4と診断され、その際に同年9月の見落としが発覚したということです。 

 

 肺がんは進行した状態で、手術や阻害薬による薬物療法も困難になっていて、男性は今年2月に死亡したということです。 

 

 病院側は、遺族に見落としなどを説明して謝罪、「病院として極めて重大と受け止めている」としています。 

 

今後の対策として、医師がコメントを全て確認することを再徹底するとともに、放射線科の医師がコメントで新たながんが疑われる場合にはコメントに「重要」フラグをつけるよう運用を変更したということです。 

 

 

 
 

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