( 289604 )  2025/05/09 05:27:07  
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農水相の江藤拓氏は、政府が放出した備蓄米が流通せずにスタックしていることについて、問題であると述べた。

4回目の備蓄米放出入札を行い、流通手法の見直しを考えていると発表した。

農水省による調査では、放出した21万トンのうち、わずか1.4%が小売店に届いたことが判明。

備蓄米の放出は今夏まで続き、買い戻しルールが流通の遅れに影響している可能性があると指摘されている。

(要約)

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備蓄米を試食する江藤拓農水相=2025年4月24日午後2時25分、東京・霞が関 

 

 政府が米価の高騰を抑えようと放出した備蓄米について、江藤拓農林水産相は8日、「30万トン出したが、流通しない。相変わらずスタック(停滞)している。たいへんな問題だ」と述べ、流通の手法を見直す考えを示した。今月中に実施する備蓄米放出の4回目の入札で、「いろいろ工夫もしていきたい」とした。 

 

 東京都内で開かれた日本農業新聞全国大会の懇親会のあいさつで述べた。農水省による備蓄米の流通先調査では、3月の2回の入札で放出した約21万トンのうち、4月13日までにスーパーなどの小売店に届いたのは1・4%の3018トンだった。4月後半から備蓄米の流通が本格化したとの見通しも示していたが、全国のスーパー約1千店でのコメの平均販売価格は高止まりしている。 

 

 備蓄米の放出は今夏まで毎月実施する予定で、4月下旬の3回目の入札では10万トンが落札された。農水省が放出分を原則1年以内に買い戻すルールが流通の遅れにつながっているとの指摘もあり、見直しの対象になる可能性がある。(内藤尚志) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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