( 290518 )  2025/05/13 03:20:53  
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石破茂首相は衆院予算委員会で消費税減税について明確な態度を示さず、野党から批判を受けた。

立憲民主党の大西健介議員とのやりとりで、消費税減税についてはっきりと答えなかった。

大西氏は石破首相を批判し、自民党の対応を非難した。

石破首相はこれまでの対策を挙げて反論し、今後の方針について説明すると述べたが、議論は紛糾した。

(要約)

( 290520 )  2025/05/13 03:20:53  
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石破茂首相(2024年10月撮影) 

 

 石破茂首相は12日の衆院予算委員会で、物価高対策として与野党から求める声が出ている消費税減税について明確な態度を示さないことを野党に「無策」だと批判され、声を荒らげて反論する場面があった。 

 

 所得税減税など、これまでにとった対応策を羅列しながら「やっているじゃないですか! 何もしていないとなんで、あなたが決めるんですか」と訴えた。 

 

 立憲民主党の大西健介議員とのやりとりで、答弁した。 

 

 大西氏は、再三にわたり「消費税減税は本当に検討しないのか」「検討するのか、しないのか」と、消費税減税に対する明確な認識をただしたが、石破首相は検討の是非についてはっきりと答えなかった。 

 

 大西氏は「現金給付(の案)は消えたし、(昨年)岸田減税をやりましたけどなかなか難しい。じゃあ何をやるんですか」と指摘。このやりとりの前に、立民が発表した原則1年に限って食料品の消費税率をゼロ%にする案について、石破首相が「いろんな選択肢の中で、御党が主張する減税が本当にいちばん困っている方に措置することになるのか」と疑問を示したことから、大西氏は「人の案ばかり批判して、自分はやるかやらないか言わない。総理なんですから、総理が決めればできる。評論家みたいなこというのはやめてください」と批判され、野党から「そうだ」と賛意の声が飛んだ。 

 

 大西氏は「我々も侃々諤々の議論をした。自民党は『財源論を置き去りにして減税を打ち出す野党は無責任』と批判しているが、我々はきちんと財源を示します」と述べた上で「置き去りなのは財源ではなく、国民の生活だ。無責任なのは決められない石破総理で、物価高に、ガソリン減税も消費減税も、何もしない自民党の方ではないのか」と、石破政権と自民党の対応を批判した。 

 

 この質問に対し、石破首相は「この場(予算委)の議論は何なのだろうか」と述べ、これまでに決めた所得税減税や低所得者向けの給付金、学校給食の無償化などを羅列し、「そういうことをやっているじゃないですか。なんで何もしていないと、あなたが決めるんですか!」と、大西氏を「あなた」呼ばわりで怒りをにじませた。 

 

 大西氏はすかさず「それ(石破首相が羅列した内容)は今まで決めたこと。それでは足りないから、自民公明両党は、新たな経済政策をすると言っているんでしょ? じゃあ何をやるんですか?」とたたみかけ「我々は案を示している。人の案にケチをつけるのではなく、自分たちの案を早く示して欲しい」と、同様に怒りをにじませ反論した。 

 

 石破首相は、消費税率やガソリン暫定税率、コメ価格に触れ「これから先、説明していく」と述べた。その上で「広くあまねくというより、本当に困っている方にきちんとした支援が行うことができるよう、ワンショットではない財源を用意していかないといけない。(消費税率を減税することに伴う)事業者の方の負担もよく考えていかないといけない」とも口にした。 

 

 

 
 

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