( 291334 )  2025/05/16 04:07:22  
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東京地裁で行われた判決で、飲酒を理由に退学処分を受けた女子生徒が、学校法人と校長に対して賠償を求めた訴訟で、元女子生徒に約66万円の支払いを命じる判決が下された。

元女子生徒は友人の家で飲酒し、SNSにその様子を投稿したことが退学の理由とされたが、判決はその処分が違法であり、他の処分の検討が必要だったとしている。

(要約)

( 291336 )  2025/05/16 04:07:22  
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東京地裁 

 

 飲酒を理由に退学を強いられたのは違法だとして、東京都内の私立高校の元女子生徒(18)が、同校を運営する学校法人と当時の校長に慰謝料など約240万円の賠償を求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。中村心裁判長は「飲酒が退学とすべき悪質なものとは言えず、著しく均衡を失している」と述べ、学校側に約66万円の支払いを命じた。 

 

 判決によると、元女子生徒は1年生だった2022年8月、友人の家で飲酒し、その様子を撮影した動画をSNSに投稿した。同校は退学を勧告し、元女子生徒は自主退学した。訴訟で同校側は、集団での飲酒は常習化を招いて他の生徒への影響を無視できず、処分は相当だと訴えていた。 

 

 判決は、飲酒は非難に値し、SNS投稿が学校秩序に及ぼす影響も低いとは言えないとしつつ、直ちに学外に排除するほど悪質とは言えないと指摘。停学など他の処分を検討しなかったとして、「学校の裁量権を乱用する違法なものだ」と結論付けた。 

 

 

 
 

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