( 292315 )  2025/05/20 04:32:12  
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コメ価格の高騰について、農林水産相の失言が批判を浴びている。

消費者や関係者からは供給の安定化が求められており、農林水産相の責任感が問われている。

失言に対して各方面から憤りの声が上がっており、価格引き下げ案や備蓄米の問題も指摘されている。

コメ生産者もコメ離れの加速や供給の安定化を求めており、問題解決の必要性が指摘されている。

(要約)

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コメ価格の高騰が家計を直撃するなか、江藤拓農林水産相の失言に批判が殺到している。「常識を疑う」「供給の安定化に全力を」。江藤氏は19日に謝罪、石破茂首相もおわびを口にしたが、消費者や小売り関係者、生産者らからは国民の食卓を預かるトップの責任感を問う声が相次いだ。 

 

「自宅にコメが実際に余っているのかもしれないけれど、苦しんでいる人の神経を逆なでする発言だ」。東京都世田谷区の自営業、池谷響さん(24)はこう批判した。 

 

板橋区に住む70代の主婦も「物価高に苦しんでいる人が多いのに、農水相の常識を疑う」とあきれ顔で、「それほどコメが余っているなら、子供食堂など困っている施設や団体に寄付してはどうか」と話した。 

 

「自分の発言の重みを深く考えなかったのではないか。大問題だ」と憤るのは、東京都渋谷区でコメを販売する「小池精米店」の店主、小池理雄さん(53)。 

 

備蓄米の流通を円滑化させるため、精米される前の玄米のままで流通させる案について、江藤氏は価格の引き下げに「効果は期待できる」とも発言。小池さんは「都会に精米機なんてそうそうない」と地域性に対する配慮のなさにも不快感を示し、「精米には技術も必要だ。あまりコメのことを知らない人なのかな」と不信感を示した。 

 

備蓄米の放出後もコメ価格の高騰に歯止めがかからないことには、投機による売り渋りや転売目的の「転売ヤー」の存在などさまざまな理由が指摘されている。 

 

生産者にもコメ離れの加速に対する不安が高まっている。徳島県のコメ農家の男性(65)は「早く適正価格に戻るように手を打って、供給の安定化を図ってもらいたい。消費者がパン食に切り替え、コメを食べる習慣が薄れてしまわないか心配だ。大臣は失言している場合ではない」と話した。(宮崎秀太、市野沢光) 

 

 

 
 

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