( 292770 )  2025/05/21 06:35:23  
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ホンダは20日に記者会見を開き、電気自動車(EV)関連の投資計画を見直して7兆円に引き下げることを発表した。

2030年までに投じる予定だった10兆円の内訳は、電池関連が1兆円、EV工場関連などが2兆円であり、ソフトウェア関連は2兆円の投資目標を維持すると述べた。

今後はハイブリッド車(HV)に注力し、2030年時点のEV比率は20%程度になる見込みで、全ての新車をEVか燃料電池車(FCV)にする目標は維持される。

ホンダは今後、HVの販売を強化し世界で13車種を投入し、30年の販売を24年比で2・5倍の220万台に増やす方針も示した。

(要約)

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記者会見するホンダの三部敏宏社長(20日、東京都港区で)=松本祐典撮影 

 

 ホンダは20日、電気自動車(EV)関連の投資計画を見直すと発表した。ソフトウェア開発も含めて2030年度までに10兆円を投じる予定だったが、7兆円に引き下げる。世界的なEV市場の成長鈍化や、EVの普及支援に消極的なトランプ米政権の動向を踏まえた。当面は需要が高まるハイブリッド車(HV)に注力する考えだ。 

 

 24年5月の当初発表から3兆円の大幅減額となる。内訳は電池関連で1兆円、EV工場関連などで2兆円とした。28年に予定していたカナダのEV新工場の稼働開始を30年以降に遅らせたことが主因だ。ソフトウェア関連は2兆円の投資目標を維持する。 

 

ホンダのロゴ 

 

 三部敏宏社長は同日の事業方針説明会で、新車販売に占める30年時点のEV比率が20%程度になりそうだと明らかにした。従来は30%と想定していた。30年以降はEVの本格普及を見込み、40年に全ての新車をEVか燃料電池車(FCV)とする目標は維持した。 

 

 一方で、販売好調なHVは27~30年に世界で13車種を投入する。30年のHV販売を24年比で約2・5倍の220万台に増やす方針を示した。三部氏は「EV市場の拡大は想定より遅れているが、将来に向けた仕込みと収益力向上を両立させていく」と述べた。 

 

 

 
 

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