( 293225 )  2025/05/23 05:19:27  
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22日、農林中央金庫は2025年3月期に約1兆8078億円の純損失を記録したことを明らかにした。

外国債券の運用失敗が主な原因であり、これにより過去最大の赤字幅となった。

北林太郎理事長は記者会見で反省の意を示し、今後は資金運用の多様化や稼ぐ力の再構築を図り、持続的な発展に注力する考えを述べた。

(要約)

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記者会見する農林中央金庫の北林太郎理事長=22日、東京都千代田区 

 

 農林中央金庫は22日、2025年3月期連結純損益が1兆8078億円の赤字になったと発表した。 

 

 外国債券の運用失敗で巨額損失を計上したことが主因。赤字幅はリーマン・ショックで金融市場が混乱した09年3月期(5721億円)を上回り、過去最大となった。26年3月期連結純損益は300億~700億円程度の黒字転換を見込む。 

 

 北林太郎理事長は記者会見で「今回の反省を踏まえて稼ぐ力を再構築し、農林水産業の持続的発展に向けて全力で取り組む」と語った。過度に外債に依存した資金運用を改め、今後は債券のほか、株式や証券化商品への投資、法人向け融資など収益源を分散化。安定的な黒字確保を図る。 

 

 農中では、金利上昇で外債など債券の含み損が拡大。収益が圧迫され、損失計上に追い込まれた。25年3月期は、総額1兆4000億円規模の資本増強を実施して財務の健全性を維持しつつ、米欧国債などの低利回り資産を17兆3000億円(簿価ベース)売却。運用資産の入れ替えを進めた。  

 

 

 
 

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