( 294315 )  2025/05/27 05:00:47  
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農水省は、政府が保管する備蓄米の放出方法を変更し、競争入札をやめて随意契約でスーパーなどの大手小売業者に直接販売すると発表した。

価格は5キロあたり2,000円程度を目指し、初回の放出量は30万トンで、需要に応じて増やす予定。

これまで備蓄米はJA全農などに販売されていたが、流通が遅れていたため、消費者に近い業者を対象としている。

新たな放出に関し、「スピード感と危機感で国民の不安を払拭する」と述べた。

設置した「集中対応チーム」はコメ価格問題に特化し、高止まりする価格に対処する。

放出する備蓄米は2021年と2022年産を合わせて30万トンで、随意契約により大手小売業者に1キロあたり1,700円の価格で販売する。

契約先は1年間で1万トン以上取り扱う大手小売業者に限られ、8月までに消費者に販売する分が対象。

(要約)

( 294317 )  2025/05/27 05:00:47  
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政府備蓄米放出の新方式を発表した小泉農相=26日午前、農水省 

 

保管倉庫から搬出される備蓄米=3月、埼玉県内 

 

 小泉進次郎農相は26日、政府備蓄米放出の新方式を発表した。競争入札を取りやめ、随意契約で国がスーパーなどの大手小売業者を任意に選んで直接売り渡す。6月初旬にも店頭に5キロ当たり税抜き2千円程度、税込み2160円程度で並ぶのを目指す。放出量は30万トンで、需要に応じて追加を検討する。これまでは全国農業協同組合連合会(JA全農)などに売り渡していたが、流通の拡大が遅れており、対象を消費者に近い事業者に切り替える。 

 

 農林水産省は価格が高止まりするコメ問題に特化した「集中対応チーム」も設置し、発足式を開いた。小泉農相は新たな備蓄米放出について「一層のスピード感と危機感で国民の皆さんの不安を払拭する」と述べた。 

 

 放出する備蓄米は2022年産20万トン、21年産10万トン。随意契約では、平均価格で60キロ当たり税抜き1万700円、税込み1万1556円で業者に売り出す。契約先は年間1万トン以上を取り扱う見込みの大手小売業者に限り、毎日先着順で受け付け契約・販売する。8月までに消費者に販売する分が対象。 

 

 

 
 

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