( 295463 ) 2025/05/31 06:21:19 0 00 倉庫に積み上げられた備蓄米(30日午後、神奈川県内にある備蓄米倉庫で)=大石健登撮影
農林水産省が30日発表した政府備蓄米の5月11日時点での流通状況によると、小泉農相が就任前の3月中に落札された約21万トンのうち、小売業者や外食・中食業者に届いたのは4万1975トン(19・8%)だった。消費者が手にするスーパーなどの小売りに限ると、2万7369トン(12・9%)にとどまっている。
前回調査の4月27日時点では、小売りに渡ったのは全体の7・1%だった。今回は6ポイント近く上昇したが、依然としてスーパーなどの店頭に十分行き渡っておらず、農水省の担当者は「一段のスピードアップが必要だ」としている。
農水省は3月に2回の入札を実施。5月11日までに全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者に渡ったのは21万480トン(99・2%)で、ほぼ全量が引き渡された。このうち卸売業者へ販売されたのは7万2258トン(34・1%)だった。
農水省は5月初旬にJA全農に対し、速やかに取引先との調整を進め、供給を拡大するよう要請した。販売計画の前倒しが進んでおり、5月中旬以降はペースが上がっているという。
一方、農水省は30日、4月末時点のコメの民間在庫量が前年同月比で12万トン少ない168万トンだったと発表した。4月としては比較できる2009年以降で最少だった。ただ備蓄米の放出が始まったことから、減少幅は前月から縮小した。
|
![]() |