( 295946 )  2025/06/02 06:14:43  
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古い車に乗ることは環境にもエコだが、税金が重くなるため、多くの旧車オーナーが納得できないと感じている。

自動車税だけでなく、整備費用や車検費用なども負担が重いため、改善を望む声が多い。

海外では、古い車に対する優遇制度がある一方で、日本では「古い=環境に悪い=罰金」という図式が根強い。

税金は社会全体のためにあるはずなので、古い車文化を守る制度にアップデートする必要があるとの声がある。

(要約)

( 295948 )  2025/06/02 06:14:43  
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 好きで古いクルマに長く乗ることは、環境的にもエコなはず。ところがなぜか税金は"ペナルティ級"に重くなる。これ、どう考えても理不尽じゃない?実際、ある調査では旧車オーナーの約8割が「税金の重課には納得できない」と回答してるのだ! 

 

 文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ、メルセデスベンツ、ベストカーWeb編集部ほか 

 

 ※記事制作に一部AIを使用しています。 

 

 古いクルマに乗っていると、毎年やってくる自動車税の通知がちょっと憂鬱。というのも、車齢13年を超えたガソリン車には、およそ15%の重課が適用される。たとえば排気量2000cc以下のクルマなら、本来3万6000円のところ、東京都だと4万5400円にアップ!排気量が大きいモデルだと、なんと12万7600円にもなる。 

 

 実際、ある調査(※)では、旧車オーナーの62%が年間自動車税に「5万円以上」支払っているという結果に。「3.5万〜5万円未満」が31.9%と最多で、「5万〜7万円未満」が25.9%。なかには「10万円以上払っている」というツワモノも6%近くいた。 

 

 しかも、これはあくまで"税金"の話であって、整備代や車検費用、部品の入手コストなどを含めれば、維持費はさらにかさむ。「ただ古いクルマに乗っている」というだけで、なぜこれほど負担が重くなるのか……納得できない人が多いのも当然だ。 

 

 ※旧車買取専門サービス「旧車王」によるアンケート調査結果 

 

 この調査では、旧車オーナーの82.2%が「重課には納得できない」と回答している。じゃあどうしてほしいのかというと、圧倒的に多かったのが「重課の除外や適用年数の見直し」(83%)という意見だった。 

 

 他にも「車検や重量税の軽減」「旧車保険の優遇」「維持年数や走行距離による区分」など、現行制度に対してさまざまな改善要望が出ている。要するに、「乗ってるだけで重課」はもう時代遅れだろう、という声が広がっているわけだ。 

 

 参考までに、海外ではどうなっているか。たとえばドイツでは、30年以上前に登録され、オリジナル状態が保たれている車両には「Hナンバー」が与えられ、税金などの優遇が受けられる。古いクルマを大事にする人に「ありがとう」と言える制度があるってこと。 

 

 一方で日本では、「古い=環境に悪い=罰金」みたいな図式が根強い。もちろん、環境負荷を減らすための仕組みは必要だけど、大切に乗り続ける人を一律に"悪者扱い"するのはどうなんだろう? 

 

 税金って、本来は社会全体を良くするためのもののはず。それなら、「長く大切に乗るクルマ文化」もちゃんと守れるような制度にアップデートしていくべきじゃないか。旧車オーナーたちの声は、その大事なヒントになるはずだ。 

 

 

 
 

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