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コンビニエンスストアやスーパーマーケットで、随意契約による備蓄米の販売が拡大しています。

顧客は安心感を求めて購入し、一部の商品はわずか30分で完売するなど好評を受けています。

一方、コンビニは「ヴィンテージ米おにぎり」として古米や古古米を使用した新商品を販売予定で、価格競争も起こっています。

政府も、備蓄米の価格高騰に対応するため、業者の返還を支援する考えを示しています。

(要約)

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TBS NEWS DIG Powered by JNN 

 

随意契約による備蓄米の販売が広がっています。コンビニ大手も、いわゆる“古古古米”を1キロ300円台で早ければ今週金曜から販売すると発表しました。 

 

スーパーでは開店前から傘を差す人のながーい行列が! 

 

購入した客 

「とりあえず安心ですね、いっぱい家族がいるので、7人。(1日に)6合から8合くらい炊いています」 

 

5キロ2160円で用意された195袋は、わずか30分で完売!最後の1袋を手にした人は… 

 

最後の一点を購入した客 

「もうあきらめていました、別の買い物して帰ろうと。ラスト1個を買えてとてもよかったです」 

 

全国のスーパーで販売が進む22年産の“古古米”。 

 

一方、ローソンは23年産の“古米”などを使ったおにぎりを発表しました。 

 

ローソン 竹増貞信 社長 

「古米、古古米、古古古古米。古古古古米まであるんでしたっけ?非常に言いにくいというかですね、あまりいい名称がなかった。ローソンでは、その古いお米を『ヴィンテージ米』と呼ぶことにしました」 

 

古米・古古米などを使ったものを「ヴィンテージ米おにぎり」と命名。来月以降、関東の一部店舗で税抜き120円程度で販売します。 

 

コンビニでは“ついで買い”などを促す戦略上、重要な商品「おにぎり」。“おにぎり離れ”を防ごうと、セブン-イレブンは来週11日から4日間限定で、おにぎりなどおよそ40品目を割引。通常170円までの商品は100円に値下げします。 

 

一方、コンビニ大手が随意契約で申請している21年産のいわゆる“古古古米”についても、きょう新たな動きが。 

 

ローソン 竹増貞信 社長 

「まずは1キロと2キロ、この小分けパックに全量しまして、全国のローソンに届けていきたい」 

 

ローソンは農水省の審査を通過した場合、21年産の備蓄米を1キロ=360円、2キロ=700円でパック販売する予定だと明らかにしました。 

 

そして、さきほど… 

 

小泉進次郎 農水大臣 

「2社のコンビニさんとは契約の締結が終わって、早ければ両コンビニとも今週中に店頭に並ぶということだそうです。ファミリーマートさん、そしてローソンさん」 

 

ローソンの価格発表に対抗するかたちとなったのがファミリーマートです。当初、販売価格を1キロ=400円としていましたが、きょう、ローソンと同じ360円に引き下げました。最短で今週6日から、東京と大阪のそれぞれ10店舗で販売を始めます。 

 

こうしたなか、相対的に浮き彫りとなるのが、これまでの「競争入札」で3回にわたって放出された備蓄米の値段の高さです。 

 

小泉進次郎 農水大臣 

「安い随意契約による備蓄米が出ていくことによって、今までの1回目から3回目の入札米が少し高めの水準になる。扱いに困ってるところがありましたら遠慮なくお申し出をいただいて、次なる展開へと使っていきたい」 

 

業者が備蓄米の返還を希望する場合、政府が買い戻す意向を表明。「随意契約」での備蓄米に回し、安く市場に放出する選択肢もあるとしました。 

 

“安い備蓄米”をめぐる駆け引きはまだまだ続きそうです。 

 

TBSテレビ 

 

 

 
 

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