( 296556 )  2025/06/05 03:31:36  
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さいたま地裁は、88歳の鈴木常雄被告に対し、蕨市の事件での人質立てこもりや拳銃発砲による殺人未遂などの罪に対し、懲役24年の実刑判決を下した。

鈴木被告は殺意を否定していたが、地裁は近距離での発砲から殺意を認定。

多数の重大犯罪を犯したことや恐怖を与えたことを指摘し、判決を言い渡される際、鈴木被告は車椅子で裁判長を見つめ、静かに判決を受け入れた。

(要約)

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おととし(2023年)、埼玉県蕨市の郵便局で人質を取って立てこもり、警察官に向けて拳銃を発砲して殺害しようとした罪などに問われている88歳の男に対し、さいたま地裁は先ほど、懲役24年の実刑判決を言い渡しました。 

 

無職の鈴木常雄被告(88)は、おととし10月、自宅アパートの部屋にガソリンを撒いて火をつけた後、戸田市の病院で診察室に向けて拳銃を発砲し、男性医師(当時49)と男性患者(当時62)の頭にけがをさせて、殺害しようとしたなどの罪に問われています。 

 

また、その後、蕨市の郵便局で女性局員2人を人質に立てこもり、駆けつけた警察官2人に向けて拳銃を発砲して殺害しようとしたなどの罪にも問われています。 

 

さいたま地裁は先ほど、鈴木被告に対し、懲役24年の実刑判決を言い渡しました。 

 

鈴木被告は、これまでの裁判で殺意について「そんな気持ちは一切ありません」と殺人未遂の罪について否認していましたが、さいたま地裁は「いずれの発砲も近距離で、人に致命傷をあたえる可能性があり、弾道などからも殺意があったと認められる」と殺意を認定。 

 

そのうえで、「1日のうちに多数の重大犯罪を犯し、多くの人に恐怖を与えた」「郵便局では逃げ遅れた人に銃を示したうえ、長時間立てこもり、被害者に与えた死の恐怖は大きい」と指摘しました。 

 

判決を言い渡される際、車いすに座っていた鈴木被告は裁判長をまっすぐ見つめ、ほとんど動くことなく判決を聞いていました。 

 

TBSテレビ 

 

 

 
 

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