( 296816 )  2025/06/06 03:33:23  
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政府は5日、コメの安定供給に関する閣僚会議を初開催。

石破茂首相は小泉進次郎農林水産相に対し、コメ価格の高騰要因や対応の検証を求め、「短期と中長期の対応策を検討することを進める」と述べた。

コメ流通適正化も会議のテーマで、農政の抜本改革も焦点。

小泉氏は検証を通じて中長期の政策が見えてくる可能性ありと説明。

価格の乱高下で農家経営が脅かされないようなセーフティーネットづくりやコメ流通の可視化もテーマに。

JA全農を経由したこれまでの流通から新たな経路でコメが動くケースが増えて取引価格が上がり、店頭価格に影響していると指摘。

今までの流通を見直す必要性を認識。

(要約)

( 296818 )  2025/06/06 03:33:23  
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コメの安定供給に関する閣僚会議で発言する石破茂首相(右手前から2人目)=5日午後、首相官邸 

 

 政府は5日、コメの安定供給に関する閣僚会議を初開催した。 

 

 議長を務める石破茂首相は、小泉進次郎農林水産相に対し、歴史的なコメの価格高騰が起きた要因や対応の検証を求めた。その上で、「短期と中長期の対応策を検討することを進めてほしい」と述べた。コメの流通適正化も会議全体のテーマだ。減反廃止後も続く「事実上の生産調整」の見直しなど、農政の抜本改革にも踏み込むかが焦点だ。 

 

 小泉氏は会合後に記者団の取材に応じ、「検証を通じて、これからの中長期の政策は見えてくることもある」と説明。価格の乱高下で農家の経営が脅かされることのないようなセーフティーネットづくりや、コメの流通の可視化もテーマになるとの見通しを示した。 

 

 小泉氏は価格高騰の要因の一つとして、全国農業協同組合連合会(JA全農)を通じて卸売業者や小売業者に渡ってきたこれまでの流通から、新たな経路でコメが動くケースが増えた点を挙げた。これにより業者間の取引価格が上がり、店頭価格に響いていると指摘し、「今までの流通(の在り方)を一回総ざらい」することが不可欠との認識を示した。  

 

 

 
 

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