( 297171 )  2025/06/07 05:35:17  
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小泉農相は、コメの緊急輸入を示唆し、コメ価格の高騰を抑えるための対策を強調した。

日本政府が守ってきたコメの「聖域」についても言及し、市場への介入を強化する考えを示した。

これまでの日本のコメ関税の削減や撤廃受け入れを拒否した経緯もあり、緊急輸入のハードルは高い。

小泉農相の強い姿勢は、市場の停滞に対する焦りも反映している可能性がある。

(要約)

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衆院予算委の集中審議で答弁する小泉農相=6日午後 

 

 小泉進次郎農相が、コメの緊急輸入に踏み込んだ。6日の閣議後記者会見で「ほかの産品が足りない時は当然やっている」と指摘し、卵やキャベツを例に挙げた。コメの輸入は日本政府が守ってきた「聖域」だが、小泉氏は「価格高騰をなんとかしなければ、コメ離れがどんどん進みかねない」とも述べ、市場への「口先介入」を強めた。 

 

 小泉氏は、これまでも「マーケットに対し強烈にメッセージを伝えなければ、米価のトレンドは変わらない」と発言。今回はコメに「タブー視がある」とけん制した。 

 

 日本は環太平洋連携協定(TPP)や日米貿易協定の交渉でもコメの関税の削減・撤廃を受け入れてこなかった経緯があり、緊急輸入もハードルは高い。小泉氏の強気は、高止まりが続く市場に対する焦りの裏返しの可能性もありそうだ。 

 

 日本はコメの輸入自由化を回避する代わりに、世界貿易機関(WTO)の協定に基づきミニマムアクセス(最低輸入量)を受け入れている。国が年77万トンを関税ゼロで輸入。民間に売り渡す際は価格を上乗せしている。 

 

 

 
 

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