( 297421 )  2025/06/08 05:07:11  
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元経済産業省官僚で慶應義塾大学院教授の岸博幸氏が、自民党から夏の参院選の比例代表候補として公認されたことをX(旧ツイッター)で発表し、YouTubeチャンネルにてその理由を動画で説明した。

岸氏は、自民党からの出馬理由として、野党には政権担当能力がないと指摘し、自民党を再生させる必要性を述べた。

また、政治家としての活動や恩返しについても言及し、評論家としての活動が自民党から与えられた恩恵に感謝し、自身の役割を明確にしたいと述べた。

岸氏は、体調には多発性骨髄腫という難病を抱えており、命を懸けて社会貢献をしたいとの思いを語った。

(要約)

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岸博幸氏(2019年10月撮影) 

 

 自民党が夏の参院選の比例代表候補として公認した元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(62)が7日までにX(旧ツイッター)を更新。 

 

 YouTubeチャンネルのリンクを貼り付け、自民党からの出馬について動画内で「今の野党には政権担当能力がない」とし、「消去法」で「自民党も大分問題多いが、そこを立て直すのが早道」と説明した。さらに小泉、安倍、菅政権の官僚だったことが現在の活動に繋がっているとして「自民党への恩返し」もあげた。 

 

 岸氏はX(旧ツイッター)で「今日、参院選の全国比例で自民党の公認をいただきました。出ないと言ってたじゃん、自民党批判してたのに自民党から?と疑問を持たれて当然なので、なぜこう決心するに至ったかを説明した動画をアップしました。ぜひご覧いただければと思います!」とポストした。 

 

 動画では、「ご報告があります」と切り出し、「本日6月6日、私ですね、参議院選挙の全国比例区で自民党の公認を頂きました」と報告。続けて「と報告するとなんでやねんと。思う方絶対多いですよね」とし、自民党から出馬する理由を説明するとした。 

 

 先月の報道時には「ない」としていたが、その後、いろいろな人物と話すうちに「考えが変わった」とした。また「日本経済の岐路」に際し、「残りの人生、評論家のまま、外から文句を言っているだけでいいのかな」と考えたとも発言。「中に入って自分が言ってきたことをやるということをやらないとかっこ悪い」と考えるようになったという。きっかけは1月28日に67歳で亡くなった森永卓郎さんだったという。経済学者で評論家、80年代に官僚、がん患者と共通点が多いとし、森永さんは余命半年で働き続けて本を書いたとし、「自分も残り長いのにゆったり過ごすのは森永さんに負けている、かっこ悪い」と考えたという。 

 

 

 

 また、メディアで自民党を批判してきたのに自民党から出馬することについて「今の野党には政権担当能力がない」ときっぱり。「どれも大事なことを言ってくれてるが近視眼的」とし、「そう考えると自民党を再生するしかないと考えている」と主張。「正直言った野党同様、自民党もかなり問題が多い」としつつ、「そこを逆に立て直す。中で暴れて経済政策を正しくしていく」と語った。 

 

 また、自らの「残り人生8年」とした上で「やるべきことは恩返し」とも言及。通産省の役人だったことから「国民への恩返し」と、自身が今、評論家として活動しているのは、「小泉総理、安倍総理、菅総理が官邸で使ってくれたから」とし、安倍首相からも「出馬打診」があったが「お断りをしていた」と明かした上で「自民党に恩返し」するという2つの恩返しをあげた。岸氏は「自民党を建て直して政策をよくする。その延長で日本の将来明るくするのが、国民への恩返しになるかな」と考えたと説明した。 

 

 「自民党の劇薬になる」とも言及。「普通の政治家になるつもりはない。逆に評論家でギャーギャーギャーギャー言ってきた、これを自民党の中でやる」と宣言した。 

 

 岸氏は23年1月に多発性骨髄腫と診断された。体調については、「残り人生8年、こういうことをやろうと思った以上は、真面目に命を懸けて、とことんやるということが大事であるなと。それやんないと死ぬ時に後悔するなと思っています」として「血液のがんにかかってもこれだけ暴れられるというのを、体張って示して、同じような重い病気でつらい思いされてる方の元気の素になりたい」とも語った。 

 

 

 
 

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