( 297491 )  2025/06/08 06:29:24  
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日本農業法人協会のアンケートによると、埼玉県のスーパーで4月に売られたコメの価格について、大規模生産者の半数以上が高すぎると感じており、消費者の不満も増加していることが分かった。

コメの平均価格は5キロ当たり4200円を超えており、コメ離れの懸念も高まっている。

一方、全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長はコメ価格を高く感じていないと述べている。

生産者と消費者双方が納得できる価格は、「5キロ3千円」とされている。

アンケート結果は今後、価格に関する議論の判断材料として活用される可能性がある。

(要約)

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4月、埼玉県のスーパーに並んだコメ。 

 

農業法人のコメ価格に関する評価 

 

 コメの店頭価格について大規模生産者の5割超が「高すぎる」と判断していることが日本農業法人協会のアンケートで分かった。5キロ当たりの平均価格は4200円を超えて消費者の不満が増しており、コメ離れの加速を懸念する回答も4割を超えた。協会の斎藤一志会長は生産者と消費者双方が納得する価格は「5キロ3千円」と述べた。 

 

 調査は5月12~19日に行い、188社が回答した。2024年産のコメに関し、消費者の購入価格が「高すぎる」は53.7%、「高いが適切」は30.9%だった。適正価格を巡る議論の判断材料になりそうだ。 

 

 全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は5月、コメ価格が「決して高いとは思っていない」と述べた。農家の間でも価格認識は異なり、消費者も交えた合意形成はより難しそうだ。 

 

 アンケートでは、経営上の不安を複数回答で尋ねた。「農業用施設や機械の価格が高すぎる」が最多の77.1%。農家は作付けを増やしており「生産過剰による米価暴落」は55.3%、「米価急騰によるコメ離れ」が43.1%に上った。 

 

 

 
 

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