( 297991 )  2025/06/10 05:32:29  
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若者を中心に急速に普及している退職代行サービスについて、退職前に慎重に考える必要があると警告がある。

退職代行を用いることで、逃げ癖や信用を失う可能性が高まる。

自ら決断した職場を逃げることで、将来のキャリアに悪影響が及ぶ可能性があるため、転職支援のプロは注意を呼びかけている。

(要約)

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写真はイメージです Photo:PIXTA 

 

 退職代行を使う前に少し立ち止まってください。その“安易な選択”が、その後の転職やキャリア形成に思わぬリスクをもたらすかもしれません。転職支援のプロが明かす、退職代行の「大きな落とし穴」とは――。(クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏) 

 

● 退職代行の利用率 20代と30代で大きな差 

 

 渋谷や新宿の繁華街を歩いていると、退職代行の広告トラックを目にすることがあります。こうしたカジュアルな露出やニュースで話題になったこともあり、退職代行はこの数年で急速に認知を広げてきました。 

 

 SNSや動画、メディア露出を巧みに使っているので、若い人が退職の二文字を頭に浮べたときサービスが第一想起されるのも無理はありません。 

 

 しかし、自分で退職を申し出るより楽だからといって退職代行を安易に利用することは、その後のキャリア形成にマイナスの影響が出る可能性が高いです。これまで数多くの転職を支援してきた立場から、退職代行サービスを利用した人が背負ってしまうあまりに大きいリスクについて説明していきましょう。 

 

● 退職代行を利用する人は 仕事ができない? 

 

 まず、キャリア形成において問題となるのが「逃げ癖」が付きかねないことです。 

 

 その会社への入社を決断したのは他ならぬ自分自身です。退職という重要な局面で「気が重いから」といって業者に任せていたら、「逃げ癖」がついてしまうでしょう。 

 

 もう一つ退職代行を利用すると問題になるのが、人脈や信用といったその会社で働く間に築いた、見えない資産を失うことです。 

 

 これは退職代行を使われた側の立場に立ってみれば、容易に想像がつくはずです。一緒に働いていた人がいきなり、第三者を使って退職の通告をして姿を消す。残った仕事は引き継ぎせずに放り出し、必要な事務処理も知らんぷりをすれば、せっかく築いた信用を失うのは当然です。 

 

 安易に退職代行を使う若手社員がいるのは、もしかするとビジネスパーソン教育があまり行われなくなっていることも一因かもしれません。 

 

 しかし、カジュアルな雰囲気に釣られて安易に退職代行サービスを使うと自分のキャリアにとって不利益になる可能性があり、周囲にも迷惑をかけることはしっかり理解してほしいと思います。 

 

 【詳しくは…!】退職代行は使っちゃダメ?→「転職のプロ」による直球解説がド正論すぎて、ぐうの音もでなかった 

 

丸山貴宏 

 

 

 
 

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