( 298031 )  2025/06/10 06:16:30  
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記事では、15年落ちの古い車に乗っている場合、維持費がかさむ可能性があることや、新車に買い替えることで維持費を削減できる可能性があることが述べられています。

具体的には、新車の燃費が良くて燃料代を削減できること、自動車税が古い車ほど高くなり贈税金が削減できること、車検費用や部品交換費用も考慮すべきと述べられています。

ただし、新車購入費用も考慮する必要があり、それだけ考えると元が取れるまでに時間がかかる可能性もあると指摘されています。

(要約)

( 298033 )  2025/06/10 06:16:30  
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まだ乗れる15年落ちの「カローラ」だけど、自動車税が“重課”に! 維持費が安くなるなら「買い替える」べき? かかるコストを比較 

 

物を大事にすることは節約のうえでも重要ですが、15年同じ車に乗っているとそろそろ買い替えを検討する人も多いでしょう。古い車への愛着がある一方で、維持費もかかりがちな状況で、新車に買い替えることでお得になるのでしょうか? 

 

お得になるかどうかはケースバイケースですが、新車購入費用と、新車購入による維持費削減とのバランスがカギとなります。 

 

本記事では、新車と旧車で維持費がどういった点でお得になるのか、要素別に解説します。 

 

車の燃費は、走行条件によって異なるので、常に一定ではありません。とはいえ、今回はトヨタの公式サイトのカタログスペックを参考にします。 

 

トヨタによると、最新のカローラ(ガソリン車のエントリーモデル)の燃費は19.4キロメートル/リットル(WLTCモード)です。 

 

一方、15年前の2010年4月に発売されたカローラアクシオの燃費は15.6~20.0キロメートル/リットル(WLTCモード、10・15モードまたは10モード、JC08モードのいずれか)となっています。 

 

年間1万キロメートル走行し、15年前のカローラの燃費が15.6キロメートル/リットルだと仮定すると、それぞれで必要な年間のガソリンの量は次のとおりです。 

 

●最新:約515リットル 

●15年前:約641リットル 

 

そのため、ガソリン代が1リットルあたり185円とすると、年間のガソリン代は次のようになり、最新車に買い替えることで年間2万円以上の節約となります。 

 

●最新:9万5275円 

●15年前:11万8585円 

 

自動車税は、車の排気量や年式によって異なり、13年以上経過した車は「重課」されるため、15年落ちのカローラは税金が高くなっています。 

 

旧車も新車も排気量が1.5リットルの場合、年間の自動車税は旧型が3万9600円、新車が3万500円です。そのため、自動車税としては買い換えることで年間9000円程度の節約が期待できます。 

 

 

自動車は定期的に車検を通す必要がありますが、古い車は部品の劣化が進んでいるため、車検費用が高くなる傾向にあります。 

 

具体的な金額差は、車両の状態や走行距離、整備状況などによって異なりますが、数万円単位で変わることもあり得るでしょう。 

 

15年落ちの車は、消耗品の交換が頻繁に発生する可能性があります。エンジンオイルやワイパーゴムといった比較的短期間で交換するものは、旧車でも新車でもそこまで費用は変わらないかもしれませんが、ブレーキパッドやタイミングベルト、エンジンマウントなどは、ある程度年数がたってからの交換となります。 

 

同じ車に長く乗れば乗るほど、あちこちが摩耗し、修理や交換費用がかかる可能性は高いでしょう。 

 

新車に買い替える際のデメリットとして、自動車保険の保険料が上がる可能性がある点が挙げられます。特に車両保険については、補償対象の車の価値が高いほど高くなりますので、新車に変えることで保険料が上がるかもしれません。 

 

また、車両保険は旧車では付けていなかったものの、新車には付ける人は多いでしょう。とある会社の見積もりで、40歳ゴールド免許、20等級の人が通勤・通学用でカローラアクシオにした場合、車両保険なしでは年間保険料が約2万9000円ですが、車両保険ありでは約5万3000円になります。 

 

多くの損害保険会社のホームページでは保険料のシミュレーションができますので、実際に自分が希望する保険内容でシミュレーションしてみましょう。 

 

新車に買い替えた場合、年間の維持費では、自動車保険料が上がる可能性はありますが、ガソリン代や自動車税、修理費用などで節約が期待できます。とはいえ、新車の購入費用の数百万円を考慮すると、維持費の節約だけで元を取るにはかなりの年数がかかってしまいます。 

 

「維持費を抑えるためだけに買い替える」というのではなく、安全性や快適性の向上、新しい車の満足感などの要素も踏まえて買い替えの判断をすることが大切だと言えるでしょう。 

 

出典 

トヨタ自動車株式会社 トヨタ カローラ 価格・グレード 

トヨタ自動車株式会社 トヨタの車種情報:モデル・グレード一覧 

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果 

大阪府 令和6年度自動車税(種別割)税額表 乗用車 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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