( 298318 ) 2025/06/11 06:46:42 0 00 日テレNEWS NNN
小泉農水相は10日、備蓄米を追加で20万トン放出すると明らかにしました。備蓄米の流通量が増える一方、スーパーなどでは銘柄米を割り引いて販売する動きも出ています。
“価格破壊”を起こそうと、新たに小泉大臣が発表した次なる戦略は…。
小泉農水相 「あすからまた追加の備蓄米放出します。全く手を緩めるっていう気はないと、できることは何でもやるっていうことを改めてマーケットの皆さんにはお届けをしたい」
残っている備蓄米のうち20万トンを、追加で放出することを決めたというのです。
申し込みは、さっそく11日から開始。その備蓄米は――
小泉農水相 「需要があれば無制限に出すと申し上げていたので、新たに令和3年産(2021年産)10万トン、令和2年産(2020年産)10万トン、計20万トンを売り渡すこととします」
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小泉大臣の随意契約によって2022年産の“古古米”や、2021年産の“古古古米”が流通するようになった備蓄米。
今回、新たに放出すると発表されたのが、2021年産と、2020年産の“古古古古米”です。計20万トンが大手や中小の小売り、精米ができる街のコメ店に流通することになるのです。
店頭価格については――
小泉農水相 「令和2年産(2020年産)は(5キロ)1700円程度」
これまでも、日本各地でスピーディーに販売されてきた随意契約による備蓄米。そんな中で10日、新たに発表された5年前につくられた“古古古古米”。皆さんは買いますか?
60代 「私は買いません。おいしいのかな? 味が変わらないとは言ってるけど、変わるんじゃないのかな」
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30代 「あんまり古いのだとな、うーんって感じ。自分一人で食べるんじゃないので。子どもたちが食べるのでちょっと気になっちゃう」
80代 「もし手に入るようなら買うかもしれません。ちょっと多めにお水入れたらおいしく食べられるんじゃないかなって」
気になる、“古古古古米”の味。そこで、街のコメ店に聞いてみました。
農家産直米すえひろ・荒金一仁代表 「水分が抜けているところと、古くなると(コメが)酸化する。においが出てくるんですよ。かなり年数がたったおコメなので、そこは懸念材料かと思います」
備蓄米の場合は、保管状況などが異なるため一概には言えないといいますが、長時間、水に浸すとなど、ひと手間かけると食べられると話しました。
次々と打ち出される小泉大臣の備蓄米戦略。
銘柄米の価格にも変化が…。
神奈川県内のスーパー。コメ売り場の中に――
記者 「10%引きになっています」
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値引きシールが貼られた商品を発見。5キロの銘柄米が500円ほど安くなっていました。そのワケは――
スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん 「安く購入できるおコメを探すお客様の声がすごく増えている。商品の売れ行きは鈍化しているような状況」
備蓄米の流通で売り上げが鈍り始めたこと。精米から時間がたつと味が劣化する可能性があるため値引きを決めたといいます。
80代 「ありがたい。10%引いてくれるんだったら」
売れ行き次第ではさらに値引き率を上げることも検討しているということです。
また、先ほどの街のコメ店でも「コシヒカリ」を値下げして販売。
農家産直米すえひろ・荒金一仁代表 「客数も減っていますし。少しお値引きをしながら販売したい」
一方、先週、備蓄米の販売を始めたファミリーマートでも、10日から銘柄米の300円引きセールが始まっています。
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9日に発表されたスーパーのコメの平均価格は5キロあたり4223円。2週連続の値下がりとなりました。
それでも――
小泉農水相 「2週間下がっているとはいえ、100円レベルで下がるとかない。まだまだやらなきゃいけない」
では、新たな備蓄米の放出で今後の全体のコメ価格はどうなりそうなのか。
コメの流通に詳しい流通経済研究所・折笠俊輔さん 「備蓄米が売れていくことによって、銘柄米が余っている感じになれば、7月上旬ぐらいには4000円を切るぐらいになる。おそらく8月中ぐらいまで続く」
9月以降の価格は、新米の出来にもよるとして、生育が順調にいけば、さらに値段が下がる可能性もあるということです。
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