( 298431 ) 2025/06/12 03:32:52 1 00 11日の党首討論で、石破総理と国民民主党の玉木代表が議論を交わした。 |
( 298433 ) 2025/06/12 03:32:52 0 00 玉木代表
11日午後6時、石破総理は国民民主党の玉木雄一郎代表ら野党3党首との党首討論に臨んだ。
玉木代表は冒頭、「総理、また現金配るんでしょうか?」と“先制パンチ”。
続けて「与党では税収の上振れ分を使って3万円から4万円、選挙の前に現金給付することを決めると報道があるが、いかがか?」と質問した。
これに対し石破総理は「そのような報道は承知している。政府の中でそれを検討したということはない」と回答した。
玉木代表は「総理は今、税収の上振れ分を国民に戻すような財政状況にはない認識は変わらないか」と確認。
石破総理は「財政が厳しい状況には全く変わりはない。私どもとして、新たに対策として新規に国債を発行し、今でもよろしくない財政をこれ以上悪化をさせるということについては、私自身、本当に厳粛に考えるべきものだと考えている」と答えた。
玉木代表は両手を小さく左右に振りながら「ちょっと発言がぶれている」と述べ、「もう1回聞く。税収の上振れを還元することはできない、できる状態にない。あるなら、多分総理の考えだと、国債の償還に回すか、あるいはそういったお金については他のものにしっかり社会保障に充てていく。赤字国債発行してますから。ということだと思うが、もう1回伺う。政府としては、今後も税収の上振れ分を還元する形で現金給付することはないと明言できるか?」と質問した。
石破総理は「政策としていろいろな選択肢があるのだろうと思っている」と答えるとヤジが飛んだ。これに対し石破総理は即座に「ただし」と制し、以下のように述べた。
「恒久的な財源をどう考えるか。税収が上振れた時はいい。では下振れたらどうするということも合わせて考えていかねばならない。上振れた時はそれはそれでいい。では下振れた場合にはその分をどこかカットしなければ、それは論理として辻褄が合わない。私どもとして、赤字国債をこれ以上発行を増やすということは選択肢として取り得ない」
玉木代表は少し呆れたような表情で「聞いたことに答えてもらっていない。単年度でも税収の上振れ分を国民の皆さんに還元するような財政状況にはないという認識か?」と再度聞き、石破総理は「現在、そのような財政状況にあるとは認識していない」と答えた。
玉木代表は「今、自民党・公明党で幹事長、あるいは国対委員長が税収の上振れ分を使って現金給付することが検討されているという報道があるが、政府としては、石破内閣としてはそういうことはしないということか」と聞いた。
これに石破総理が「それは与党からよくお話を聞いてみなければならない」と答えると笑い声が上がった。だが、石破総理は即座に「つまり」と制し、以下のように話した。
「与党としても、いかにして財政の規律を守っていくのかということは常に与党であればこそ強く認識をしている。これから先、与党からいろいろな提案があった時に、政府として本当に真剣な議論をしながら、それがばら撒きとかそういうことにならないように、そして高所得者優遇にならないように、そしてそれがきちんとした財政の健全化に資するような形で政策というものが形成されるものだと考えている」
石破総理
玉木代表が「どうも明確に答えていただけない。選挙の時、やはり現金配るんですかね。疑問が消えない。税収の上振れがあった時は、その上振れた税収は自民党のものでも公明党のものでもない」と話すと、「そうだ!」と同調の声が議場内に響いた。
これに背中を押されるように玉木代表も力強く「それは一生懸命働いている国民の、納税者のものだ。だから、仮に何か返せることがあったら、それは減税で納税者にお返しするのが筋だと思う。それは考え方の違いだろう。特に所得税を払っているような現役世代の皆さんをしっかり支えようというのが私たち国民民主党の基本的な考えだ。もちろん、大変生活に困っている方を支援することも大切だ。ただ、この国では真面目に働けば働くほどそこから税金を取られる、社会保険料引かれる。民間が頑張って賃上げしても手取りが増えない。もし還元すべき税収があるのであれば、それは選挙前にばら撒くのではなく、本来帰属すべき納税者に減税でお返しするのが筋だと思わないか?」と訴えた。
これに石破総理は「私どもは、税収が自民党、与党のものだなどと思ったことは一度もございません。そのような侮辱はやめていただきたい。私たちとして、自分たちのものだから国民にばら撒く、そのようなことを考えたことは一度もない。それは国民の血税であり、そして同時に、いかにして困っている方に手厚くするかということも考えていかなければならない」と怒りをあらわにした。
そして続けて「一生懸命額に汗して働いた方々の所得が増えるように、いかにして所得が増えるかということに私どもは一生懸命取り組んできたし、それは御党のご意見も取り入れさせていただいた。それを国民に向けてばら撒くなどというというつもりはない。と同時に、今の物価高の状況をどう考えるかということの認識も私どもは強く持っている。本当に困っている方々にきちんとした手当てができる、そのような政策を実現する」と述べた。
ここで“時間切れ”となり、進行を務めた立憲民主党の泉健太議員が終了を宣言したのだが、ここで玉木代表と思われる「残念です」という声が響いた。
(ABEMA NEWS)
ABEMA TIMES編集部
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