( 298831 )  2025/06/13 06:01:37  
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茨城県鉾田市で、日本一のメロン産地であるJA茨城旭村特産物直売所「サングリーン旭」が、糖度20以上のメロンを「幻」として販売している。

厳格な糖度管理が可能な光センサー選果施設で1玉ずつ糖度や熟度を測り、消費者がQRコードで結果を確認できる仕組みを採用している。

これまでに「極」と「輝」のメロンも販売しており、昨年は「幻」が10玉出現した。

価格は1玉2万円だが、自分へのご褒美やプレゼント用に購入されることが多い。

メロンの種類や糖度によって希少価値が異なり、「幻」に出合えるのは春メロンの時期であり、川上店長は奇跡との出合いを楽しむために、直売所に立ち寄ることを歓迎している。

(要約)

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店頭に並ぶ直前の「幻」(茨城県鉾田市で) 

 

 幻のメロンに出合おう──。日本一のメロン産地、茨城県鉾田市のJA茨城旭村特産物直売所「サングリーン旭」は、糖度20以上のメロンを「幻(まぼろし)」として販売している。今年は4月7日から店頭にメロンが並び、5月末時点での出現数は6玉と、発生確率は0・001%を下回るほど希少だ。 

 

 厳格な糖度管理を可能にするのが、JAが2004年に稼働させた「光センサー選果施設」。1玉ずつ糖度や熟度を測り、消費者がその結果を確認できる1玉ずつにQRコードを貼って出荷。おいしさを追求し、消費者に選ばれる産地づくりが「幻」の原点だ。 

 

 これまでは糖度18以上を「極(きわみ)」、同16以上を「輝(かがやき)」として販売。「極」ですら出現率は1%なだけに、同店の川上秀樹店長は「いつ出るかは直売所の人でも分からない。店頭で出合えただけでラッキー」と、「幻」の貴重さを強調する。 

 

「幻」を始めた昨年は10玉が出現。桐箱入りで1玉2万円にもかかわらず、自分へのご褒美やプレゼント用に買う人が多いという。 

 

 5月下旬、記者が同店を訪れると、運よく店頭に並ぶ直前の「幻」を発見した。QRコードをスマートフォンで読み込むと、品種は「アンデス」、糖度は20・4とあった。 

 

 「幻」に出合えるのは、春メロン(オトメ、アンデス、クインシー、エルソル)の時期で、7月に出荷が始まる「アールス」では「糖度20に届かない」という。川上店長は「奇跡との出合いを求めて、直売所に立ち寄ってほしい」と歓迎している。 

(志水隆治) 

 

日本農業新聞 

 

 

 
 

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