( 299031 )  2025/06/14 04:46:33  
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13日の午後、兵庫県豊岡市で兵庫県知事の斎藤元彦氏が取材に応じ、阪神・オリックスの優勝パレードで不要な補助金支出が問題視され、斎藤知事と片山安孝元副知事が背任罪で告発された事件について、兵庫県警が捜査結果をまとめて神戸地検に送付した。

捜査結果に基づく処分は未定で、神戸地検が判断を慎重に行うと見られる。

斎藤知事は疑惑を否定し、捜査協力の姿勢を示した。

(要約)

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取材に応じる斎藤元彦兵庫県知事=13日午後、兵庫県豊岡市 

 

令和5年11月に実施されたプロ野球阪神・オリックスの優勝パレードを巡り、不要な補助金支出で兵庫県に損害を与えたとして、斎藤元彦知事と片山安孝元副知事が背任罪で告発された問題で、兵庫県警は13日、捜査結果をまとめて神戸地検に送付した。県警は検察に求める処分の意見を明らかにしていない。神戸地検は捜査結果を慎重に判断するとみられる。 

 

優勝パレードを巡る疑惑は、元県民局長の男性=昨年7月に死亡=が作成した斎藤氏の告発文書に職員に対するパワハラなどと並んで記載されていた。これを受け、同県尼崎市の市民団体「市民オンブズ尼崎」などが2人に対する告発状を県警に提出し、今年1月に受理されていた。刑事訴訟法は警察が告訴・告発を受理した場合、書類や証拠物を検察に送付しなければならないと定める。 

 

告発状では、斎藤氏らは5年11月、金融機関への補助金を1億円から4億円に増額し、見返りとしてパレードへの寄付を要求したと記載。「県予算を使わない」というパレード開催計画を達成するためキックバックさせる手法を取り、本来不要な補助金の増額で県に損害を与えた、とした。 

 

斎藤氏は13日、記者団の取材に疑惑を改めて否定し、「適法に対応しているという意識に変わりはない」と強調。今後捜査協力の要請があれば「しっかりと対応していきたい」と述べた。片山氏は代理人弁護士を通じ「警察から事情を聴かれ、優勝パレードと補助金には何ら関係がないと説明した」とのコメントを出した。 

 

優勝パレードの疑惑を巡っては、告発文書問題を調べた県議会調査特別委員会(百条委員会)は捜査当局の対応を待ちたい、と判断を留保。第三者委員会は報告書で、補助金増額とパレードの協賛金の間に見返りの関係は認められなかったと結論づけた。 

 

 

 
 

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