( 299076 )  2025/06/14 05:41:52  
00

2026年デビュー予定の新型日産エルグランドは、全車新開発のe-POWERを搭載するが、発電用エンジンは小型の1.5Lとなっている。

この車はアルファードと競合することになるが、e-POWERの開発中のエンジンと日本未導入のキックスを比較して新旧を検討する記事がある。

新しいe-POWERは革新的な性能を持ち、高重心のミニバンに適しているが、パワフルさには疑問符がつく面もある。

将来的にはNISMO仕様も加わる予定で、内装の豪華さや取り回しの良さを兼ね備え、日本でも人気を集める可能性がある。

(要約)

( 299078 )  2025/06/14 05:41:52  
00

 2026年度内にデビューする見込みの新型日産 エルグランド。全車新開発のe-POWERとなるが、発電用エンジンは1.5Lと少々小ぶり。アルファードの牙城を崩せるのか!?開発中のエンジンと日本未発売のキャシュカイで新旧比較!! 

 

※本稿は2025年4月のものです 

文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部、日産/予想CG:ベストカー編集部 

初出:『ベストカー』2025年5月10日号 

 

 第3世代e-POWERを搭載するキャシュカイのテスト車に試乗した。圧縮比を変化させる1.5Lターボエンジンが発電を行い、モーターが駆動する。これは新型エルグランドに搭載する予定だ。 

 

 そこで気になるのが動力性能。現行型の車重は2WDならV型6気筒3.5L車が約2tだが、e-POWERはさらに重くなる。アルファード&ヴェルファイアと同じく2.2t前後だ。 

 

 Lサイズミニバンだから多人数乗車の機会も多く、60kgの乗員が6名で乗車すれば、4名乗車時よりも120kg重くなる。 

 

 これらの条件を考えると、第3世代のe-POWERを搭載するエルグランドはパワフルではないかもしれない。 

 

 ただし高重心のミニバンだから、高い動力性能を発揮すると、ボディの揺れ方も拡大する。3列目ではクルマ酔いも生じやすい。 

 

 その意味で第3世代のe-POWERはエルグランドに適する。従来のe-POWERよりもエンジンノイズが小さく、ハイブリッドなのに乗車感覚は電気自動車に近い。 

 

 ちなみにホンダのe:HEVも、高速巡航時以外はエンジンが発電のみを行うが、その回転数をアクセル操作と連動させてエンジン車の運転感覚に近づけた。e-POWERとは味付けが異なり、ユーザーは好みに応じて選べる。 

 

 そして将来的にはエルグランドはパワフルなNISMOも加えるだろう。モーターはパワーを向上させやすく、発電用エンジンもターボだから過給圧を高められる。アル/ヴェルに対抗するためにもNISMOは不可欠だ。 

 

 キックスとエクストレイルの中間サイズで扱いやすいうえ、内装の高級感も◎。ダッシュボードはスウェード調だし、顔もノートオーラに似ているものの超絶かっこいいし、日本でも売ればよくない!? 

 

 

 
 

IMAGE