( 299246 )  2025/06/15 03:23:51  
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「放置子」として知られる子どもたちは、親の無関心から放置されている状況にあり、これに関連してシングルマザーである一人の母親が家から小学3年生の男の子を出禁にした出来事が話題となった。

ネット上には同様の経験や迷惑行為についての報告が相次いでいるが、具体的な対応策が模索されている。

 

別のシングルマザーであるでかまる子さんも、小学1年生の娘を持つ中で周囲に放置子が存在する状況を説明している。

これらの子どもたちの特徴や行動、保護者とのコミュニケーション不足、学校への相談などが取り上げられている。

専門家や有名人からは、放置子への適切な対応策や社会的な問題についてのアドバイスが提供されている。

(要約)

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放置子 

 

 親の無関心から放置されている子ども「放置子」。先日、Xで「今日、放置子を1人出禁にした」との投稿が話題になった。投稿主は2人の子どもを育てるシングルマザーだが、小1の娘に対して、放置子である小3の男児が手を上げたことで、家を出禁にしたのだという。 

 

 ただ、その後も何度も家を訪れて、時にはチャイムを押さずにドアを開けようとするなどの行動に悩まされた。「今日も普通にうちに来て家の中に入ろうとしたけど、『キミはもううちでは遊べないよ、昨日娘ちゃんを叩いたでしょう。もうこの中には入れません』と毅然とした態度で追い返した」(Xから一部抜粋)。 

 

 ネットでは、「やたらなれなれしく、お菓子をねだられる」「朝の8時に来て、夕飯の時間にも帰らない」のように、同様の体験談が相次いでいる。こうした放置子の迷惑行為に、どう対応したらいいのか。『ABEMA Prime』では、放置子問題の解決策を考えた。 

 

でかまる子さん 

 

 冒頭の投稿を行ったシングルマザーのでかまる子さんには、小学2年生の息子と小学1年生の娘がいる。「娘が小学校に入り、登下校で同じ方向の友達ができた。Aちゃん(小3)という女の子で、その子を通じて5〜6人の友達が増えて、その中に何人か放置子がいる」。 

 

 子どもの特徴としては、「ほとんどの子が両親共働きだが、学童には行っていない。親が厳しくゲームやお菓子に制限がある点が共通している。母親が働いていなくても、家に居場所がなくて来る子や、年長で異性のきょうだいがいる家が多い」という。 

 

 性格は「みんな人懐っこい、愛に飢えている感じ」だそうだ。「うちに遊びに来て、子どもたちと遊ぶのではなく、私とのコミュニケーションを求めてくる。私がお菓子を作ったり、夕飯の準備をしたりすると、『ねえねえ、何作ってるの』『一緒にやらせて』と言ってくる子が多い」。 

 

出禁にした経緯 

 

 しかし、ある子を“出禁”にした。「小3の男の子が、うちの娘の頭や腕あたりをたたき、泣いてしまった。私は、暴力は絶対反対なので、振るった時点で対応できないなと思い、『もううちに来てはいけない』と伝えた」。保護者からは謝罪も連絡もなかった。 

 

 放置子の共通点として、「家族の話をあまりしたがらない」のだそうだ。「親とのコミュニケーションがほぼない。親が子を気にかけず、子が親を気にかけても相手にしてもらえない。普段は人懐っこいが、親の話に触れると機嫌が悪くなるから、ちょっと聞きづらい」。 

 

 出禁にした子については、「父親は働いているが、母親は働いていない。姉と祖父母がいる」とは聞いたものの、「自宅がどこにあるかも教えてもらえない」のだという。 

 

 学校に相談したところ、「学年が違ううえに、連絡先などは個人情報のため教えられない」と返された。「学校の先生には、学童にも行っていない放置子が来ていて困っているとは伝えている」。 

 

 

放置子対応どうすれば? 

 

 プロスケーター・元フィギュア世界女王の安藤美姫は、「自分なら初日に『親は知ってる?』と聞く。もし否定したら『1回おうちに行こうか』と返す。もし家に居ないとなれば、学校に伝えて、連絡を取れるようにしてもらう。初日は預かるしかないが、なるべく早く保護者と連絡を取る」と語る。 

 

 お笑い芸人のケンドーコバヤシは、「ゲンコツ法の復活しかない」と提案する。「子どもにゲンコツするのは法律でダメになった。そこからは改善不可能だ。自分の子どもの頃は、『ゲンコツされるか』をラインに定めていたから、人の家にたむろすることはなかった。『ゲンコツ食らうと痛いから避けよう』と集まっていた」。 

 

 コラムニストの小原ブラス氏は、「理由をいちいち言葉にしないといけない社会風潮があるが、世の中にはそうでない部分もある。子どもにも『大人も人間で、わがままな一面がある』と見せないといけない」と説く。 

 

 なぜ、でかまる子さんは、このような状況に見舞われたのか。「小2の息子が、最初は不登校だったが、友達ができてから学校に行くようになった。ただ慣れていくうちに、その子たちは、うちの子と遊ばずにゲームをやったり、私にかまってと言ってきたりしてきた。土日や連休は、親が昼食を準備していないため、私が代わりに提供したら、愛情が湧いてきた」と振り返る。 

 

 そうした結果、「放置子の本性が見えてきた。最初から『親の連絡先を知っている子じゃないと、家に上げない』と線引きしておけば良かった」と感じた。「親の気持ちとしては、全員を出禁にしたいが、うちの子どもは寂しがるだろう。“放置子”も理解していない状況で、どう説明をして、距離を遠ざけていくかを毎日考えている」。 

 

(『ABEMA Prime』より) 

 

ABEMA TIMES編集部 

 

 

 
 

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