( 300411 )  2025/06/19 04:40:31  
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甲府市議の村松裕美氏は、トランスジェンダー女性が女性スペースを利用することに懸念を示しました。

村松氏は、女性スペースの利用について法律がない中で、どのように管理責任を取るべきか問題視しました。

一方、厚生労働省は身体的特徴に基づいて判断する方針で、個別の事情や当事者の意向を尊重しつつ対応していくと述べました。

また、村松氏は芥川賞作家とのトラブルについても言及し、お騒がせを起こしてしまったことを謝罪しました。

(要約)

( 300413 )  2025/06/19 04:40:31  
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甲府市議の村松裕美氏(本人提供) 

 

甲府市の村松裕美市議は13日の市議会で、トランスジェンダー女性(生まれつきの性別は男性、性自認は女性)が女子トイレや更衣室など女性スペースを利用することに対し懸念を訴えた。「LGBT運動が活発化したことで、これまで男性だった方が女子風呂に入っていることが明らかになり、恐怖に感じる女性がたくさんいる」と指摘した。 

 

■「女性スペース利用が当然とされている」 

 

1月に市が主催した「性の多様性」を巡るパネルディスカッションでは、女性に性転換手術したタレントが普段から女トイレや女性風呂を利用していることを明かしたという。 

 

村松氏は「女性スペースの利用について法律がない中で、性的マイノリティーの理解啓発として、女性スペースの利用が当然のように話されることについて、不安が寄せられたり、事故が起こったりした場合、施設管理責任をどうするのか」と問題視した。 

 

厚生労働省は公衆浴場や旅館の共同浴室の利用について「身体的な特徴をもって判断するもの」と通知しており、久保田幸胤(ゆきかね)市民部長は「この通知にのっとった運用を図っている」と強調した。 

 

その上で「当事者の意向をなるべく尊重し、他の利用者に配慮しつつ、個別の事情や施設の状況に応じ、当事者の希望に寄り添った対応に努める」と語った。 

 

■芥川賞作家の提訴は「お騒がせを…」 

 

村松氏は「性転換手術してまで心身の不和に苦しんだ方々の中には、生来女性に配慮して、多目的トイレを利用するなど、女性スペースの利用を控える人もいる。こうした当事者も苦しめてしまうことになる」と述べ、「SNSでは(女性に)性転換手術した人が卑猥な言葉で『女湯リポート』を投稿している。女性が好奇な目にさらされている」と懸念を訴えた。 

 

村松氏を巡っては昨年5月、SNSで台湾出身の芥川賞作家、李琴峰氏について「身体が男性で手術もしていない」「身体男性の女性でレズビアン、つまり恋愛はノーマル」と投稿。李氏が問題視し、投稿を削除したが、その後、釈明コメントをSNSに掲載する際、李氏の性別変更前の写真も合わせて投稿したことで、李氏は損害賠償を求めて村松氏を東京地裁に提訴している。 

 

村松氏は質問の冒頭、「お騒がせしておりますこと、まずはお詫び申し上げます」と語った。 

 

 

 
 

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