( 300925 ) 2025/06/21 03:48:25 0 00 国会議事堂
通常国会(6月22日まで)の事実上の最終日となった20日に行われた衆院本会議で、自民党議員が野党に対する批判の中で「ま・る・な・げ」と声を荒らげ、これに自民党議員が自席から声を合わせたため、本会議場に「ま・る・な・げ」の大合唱が絶叫調で響き渡る、極めて異例な光景が展開された。
本会議の前、野党が多数を握る衆院財務金融委員会で、野党7党の共同提出によるガソリン税の暫定税率廃止法案が、与党が反対する中、野党の反対多数で可決された。同委員会の自民党委員長の解任決議が可決され、立民の阿久津幸彦議員が委員長に就任したことで実現した、この日の委員会質疑と採決。可決後、同法案はすぐに衆院本会議に緊急上程され、阿久津氏の報告の後、各党が賛成、反対の両討論に立った。
反対討論に立った自民党の小寺裕雄議員は、野党側の法案内容には財源の裏付けがないなどとして「政府与党に(財源を)ま・る・な・げ」と、「丸投げ」部分を、言葉を区切りながら猛反論。これに、同僚議員が自席から追随した。小寺氏は「究極のポピュリズム法案だ。数は力ですが、多数だから何でもやっていいわけがないし、なんでもできるわけはない!」と、こきおろした。
自民党議員たちによる「ま・る・な・げ」の大合唱は計3回、本会議場に響く結果となった。立憲民主党など野党側は反論し、ヤジで対抗したため、本会議場は一時、騒然となった。
法案は討論後の本会議で野党の賛成多数で可決され、参院に送られた。ただ国会会期末ということや、参院では衆院と対照的に与党が多数を握っていることから、参院で審議される見通しはない。
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