石破茂首相は東京都議選の党公認候補の応援演説を行い、物価高対策の2万円給付やコメ価格引き下げなどを強調した。

また、中東情勢の影響で上昇するガソリン価格に対しても政府が抑える政策を取る必要性を訴えた。

（要約）

東京都議選の投開票日を前に候補者の応援演説をする石破茂首相。手の甲に文字が書かれていた＝東京都墨田区で2025年6月21日午後4時11分、西夏生撮影 

　石破茂首相（自民党総裁）は21日、東京都議選（22日投開票）の党公認候補の応援に初めて入り、テコ入れを図った。葛飾区で街頭演説を行い、物価高対策で表明した全国民への2万円の給付について「今困っている人たちにすぐに役立つ政策だ」と意義を強調。野党が主張する消費税減税については「医療、年金、介護などに使う貴重な財源で、それがなくてもいいという話には全くならない」と批判した。コメ価格については「（5キロ）3000円台まで下げる」と述べ、引き下げる考えを改めて示した。 

　首相は墨田区でも街頭演説し、緊迫化する中東情勢を受けて政府が発表したガソリン価格の急激な上昇を抑える予防策を念頭に「急激に上がることがないように、ウクライナ戦争前の水準にきちんとガソリン代を抑える政策を講じる」と訴えた。【神山恵】