( 301323 )  2025/06/22 05:21:47  
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藤浪晋太郎選手がマリナーズ傘下の3Aタコマとの契約を解除され、日本球界復帰の可能性が浮上している。

制球力に課題があり、今年はメジャーリーグでの登板がなかったことから、日本球界への復帰が現実味を帯びている。

過去数年の移籍により年俸が大幅に変動しており、現在はマリナーズとのマイナー契約だった。

日本球団による獲得の可能性もあるが、具体的な動向が注目されている。

(要約)

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電撃解雇となった藤浪(時事通信フォト) 

 

 元阪神の藤浪晋太郎(31)が、マリナーズ傘下の3Aタコマを自由契約となり、日本球界復帰の可能性が出てきた。藤浪は2022年オフに阪神からポスティングシステムを利用してアスレチックスと契約し、メジャーデビュー。34試合に登板して5勝8敗の成績を残し、シーズン途中でポストシーズン進出を争っていたオリオールズに移籍して2勝を挙げた。 

 

 ただ、昨シーズンはメッツ傘下のマイナーなどでプレーし、今年もメジャーでの登板はなかった。スポーツ紙デスクが言う。 

 

「やはり制球力に問題がある。今年は21試合に登板し、2勝1敗4ホールド、防御率は5.79の成績。18回2/3を投げて24奪三振を奪っているが、その一方で29四死球(うち3死球)、7暴投で与四球率は12.54だった。一時は防御率が13.50(4月22日)だったが、ここ8試合は無失点。最速も161キロをマークしたが、自由契約となった。 

 

 海を渡って3年目。まだ31歳という年齢を考えても、日本も含めた次の働き場所を見つけることになる。藤浪はメジャー昇格の可能性がある球団を希望するだろうが、7月末のトレード期限を待たずしての解雇は、今の制球力ではメジャーは厳しいということ。日本球界復帰の可能性が高いのではないか」 

 

 代理人のスコット・ボラス氏も「日本を含めて次の働き場所を探す」としているが、藤浪を受け入れる球団はあるのかに注目が集まることになる。 

 

 この数年、移籍を繰り返した藤浪の年俸はジェットコースターのような浮き沈みを見せてきた。2023年にはポスティングシステムでアスレチックスと年俸325万ドル(4億7000万円)の単年契約を結んでいる(推定額、以下同)。前年は阪神と年俸4900万円で契約しており、「10倍増」と騒がれた。2024年もメッツと年俸335万ドル(4億9000万円)で契約したものの、今年はマリナーズとのマイナー契約となっていた。 

 

「公表はされていないが、マイナー契約は年俸5万~10万ドル(730万円~1450万円)とされている。前年の30分の1以下という水準で、渡米前の阪神での年俸と比べても5分の1。阪神のルーキーの伊原陵人(年俸1600万円)より割安です。流石に藤浪が日本球界に復帰すれば、マイナー契約よりは上乗せされた額になるでしょう。 

 

 一方の阪神球団は、ポスティングシステムでのアスレチックス移籍により、年俸の2割にあたる65万ドル(9400万円)の譲渡金が入った。オリックスからドジャース入りした山本由伸の譲渡金(5000万ドル=72億円)に比べると微々たるものですが、仮に藤浪が阪神に復帰して移籍前の年俸(4900万円)を支払ったとしても、単年であればまだお釣りがくる」(阪神担当記者) 

 

 

 阪神球団では「この件に関しては、お話することはございません」と報道陣にコメントしたが、阪神復帰の可能性はゼロではないという。 

 

「藤川球児監督がレンジャースを自由契約になって日本球界に復帰した時、古巣の阪神は獲得に動かなかった。藤川監督は四国アイランドリーグに復帰したが、翌年に就任した金本知憲監督が阪神に復帰させたかたち。現役時代に技術的なアドバイスするなど藤浪をかわいがっていた藤川監督が“再生工場”となるべく、復帰させようと動く可能性はある」(前出・阪神担当記者) 

 

 今年3月の時点で藤浪自身が「日本復帰は考えていない」とコメントしているが、このまま米国でメジャーを目指す可能性は低い。日本では古巣の阪神の以外にも、過去に「藤浪を再生してみせる」と豪語していた日本ハムの新庄剛志監督が動くともいわれている。 

 

 8月1日以降はシーズン終了の翌日まで、選手の移籍や新規獲得を行なうことはできない。つまり7月31日のトレード期限まで40日余り。藤浪を獲得する日本球団はあるのか。その場合の年俸はどの水準になるのか。注目が集まることになる。 

 

 

 
 

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