( 301578 )  2025/06/23 05:21:42  
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2024年6月19日、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)が、L型6気筒エンジン向けの「DOHC変換キット」を2025年秋に発売すると発表した。

L型エンジンは1965年に導入され、日産の主力エンジンとして長く使われてきた。

この変換キットは世界初で、NISMOブランドの40周年を記念して開発されたもので、松田次生氏の愛車であるS30フェアレディZを使用して開発された。

NISMOヘリテージパーツプロジェクトも、名車を愛する人々に対してサポートを提供しており、ガレージでの再生産終了パーツの提供が可能になっている。

日産とNISMO、オーテックの三社が連携して展開中であり、GT-Rユーザーが愛車を乗り続けられるように支援している。

(要約)

( 301580 )  2025/06/23 05:21:42  
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 2024年6月19日、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(通称NMC)が発表!なんとあのL型6気筒エンジン向けに、NISMOブランドの新商品として「DOHC変換キット」を2025年秋に発売すると明らかにしたのだ。L型エンジンといえば往年の名機。そんなエンジンが令和の時代にアップデートされて蘇る……これはもう、L型ファンなら見逃せないビッグニュースである! 

 

文:ベストカー編集部/写真:NISMO 

 

 1965年、日産が世に送り出したのが、名機「L型」直列6気筒エンジン。 

 

 滑らかな回転が特徴で、鋳鉄製のエンジンブロックなどを採用し基本骨格がとにかく頑丈だった。レース用などのチューニングにも耐えられることからもてはやされ、長期にわたって日産の主力エンジンであり続けた。 

 

 ノーマルでは「大きく、重く、眠い」なんて評価もあったが、それでもこのL型、フェアレディZを筆頭に、セドリック、スカイライン、ローレルといった名だたるモデルに搭載され、多くのファンの心をつかんできた。 

 

 「日産の直6」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、スカイラインGT-R(R32型)などに積まれていたRB型エンジンかもしれない。だが、一部のマニアにとっては、RBよりもむしろ"その前"に時代を築いたL型こそが本当の象徴だ、という声も根強い。 

 

 この変換キットが世界初公開されたのは、2024年開催のノスタルジック2デイズ2024の会場。NISMOブランドの40周年を記念し、長い年月をかけてじっくりと開発されたものだ。 

 

 内容としては、SOHCのL型エンジンに、DOHC化を実現する新設計のヘッドを組み合わせるというもの。プロトタイプのエンジン型式は「TLX型」と発表され、カム駆動にはタイミングチェーンを採用している。 

 

 この開発に使われたのが、NISMOの開発ドライバーでもある松田次生氏の愛車、S30フェアレディZ(6連スロットルのインジェクション仕様)。 

 

 松田氏は「L型を求めてる人は、みんな待ってるんだな」と語っており、公開後は世界中から注目が集まり、数多くの反響が寄せられたという。 

 

 そして、このL型エンジンの変換キットは2025年秋に発売予定。すでに市販化に向けた最終調整段階に入っているというから、これは要注目だ。 

 

 

 NISMOといえば、忘れちゃいけないのが「NISMOヘリテージパーツ」。これは、生産終了してしまった純正部品を再び供給するという、まさに名車を愛する人にはありがたすぎるサービスである。 

 

 このプロジェクトは、日産本体とNISMO、そしてオーテック(現在のニスモ・カーズ事業部)の三社がタッグを組んで展開中。「NISMOヘリテージ」と呼ばれる活動の一環で、GT-Rユーザーが愛車にできるだけ長く乗れるよう、可能な範囲で手厚くサポートしてくれているのだ。 

 

 スタートは2017年12月。記念すべき第1弾として、R32型(1989年8月〜1995年1月販売)スカイラインGT-R用の補修パーツが発売された。発売直後から多くのGT-Rファンの間で大きな話題となり、好評を博したのは言うまでもない。 

 

 その後、第2弾ではR33型(1995年1月〜1999年1月販売)、さらにR34型(1999年1月〜2002年8月販売)へと対象を拡大。現在、再供給されているパーツは以下の通りだ。 

 

・R32型:167点(うち25点は生産廃止) 

・R33型:83点(うち14点が生産廃止) 

・R34型:93点(うち10点が生産廃止) 

 

 やはりこうした取り組みがあると、ユーザーとしては心強い限り。もちろん、これからはBEV(バッテリーEV)も大切な時代なのだが、後世に語り継がれるような名車を、いつまでも乗り続けられるような環境づくりは、ぜひとも続けていってほしいところである。 

 

 

 
 

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