( 301898 )  2025/06/24 06:14:30  
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BYDは高級ブランドである「仰望(Yangwang)」向けに、PHEVセダン「U7」に水平対向エンジンを開発した。

このエンジンは180kW(245ps)/380Nm(38.7kgm)というスペックを持ち、PHEVシステム全体の容積効率を考慮して採用された。

水平対向エンジンは、ハイブリッドユニットを縦に薄く組み合わせることができ、スマートな構造が可能であるため採用された。

BYDが新たに水平対向エンジンを開発するなど、電動化への取り組みが進んでいることが示唆される。

(要約)

( 301900 )  2025/06/24 06:14:30  
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 日本第4のモデル「シーライオン7」も登場し、ますます勢いに乗っている中国BYD。驚くことに、同社の高級ブランド「仰望(Yangwang)」から登場するPHEVセダン「U7」に搭載するため、わざわざ水平対向エンジンを開発したという!! 

 

※本稿は2025年5月のものです 

文:角田伸幸/写真:BYD ほか 

初出:『ベストカー』2025年6月10日号 

 

 中国BYDが、まさかの水平対向エンジンを開発したと話題になっている。 

 

 このエンジン、同社の高級ブランド仰望(ヤンワン)のラグジュアリーセダン「U7」のPHEVモデルに搭載される。 

 

 排気量は2Lでターボを組み合わせており、180kW(245ps)/380Nm(38.7kgm)とスペックもなかなか。一方、ボア/ストローク値や熱効率などは現時点では不明だ。 

 

 なんでBYDが水平対向エンジンを作ったのか。理由は個性の演出を狙ったというより、PHEVシステム全体の容積効率を考えてのことらしい。 

 

 ハイブリッドユニットには、エンジンとモーター、さらに双方の力のやり取りを制御する機構が必要だが、これらを組み合わせる場合、縦方向に薄く、奥行きも短い水平対向エンジンは都合がいい。 

 

 水平対向エンジンの横にモーターを繋ぎ、直下にコントロールユニットを置けば、二階建て構造のスマートなハイブリッドユニットができるからだ。 

 

 それにしても電動化への過渡期に、エンジンをゼロから新造するとはBYD恐るべし。今後は搭載車も増殖しそうだ。 

 

 

 
 

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