( 304080 )  2025/07/02 05:33:53  
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横浜市西区の日産自動車本社(2025年5月) 

 

 2025年上半期(1~6月)の国内新車販売台数で、日産自動車は前年同期比10・3%減の22万495台となった。新型車の投入が遅れて販売不振が深刻化し、過去30年で最低となった。世界的な販売低迷を受けて経営再建中の日産は、国内外で7工場を削減するリストラ策を進めているが、日本市場でのテコ入れが急務となっている。 

 

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が1日発表した。 

 

 国内大手8社で、日産はダイハツ工業に抜かれて5位に転落した。販売台数の内訳は、軽自動車を除く登録車(バス・貨物を含む)が9・1%減の13万3838台、軽が12・2%減の8万6657台だった。 

 

 日産の低迷は、新車投入の遅れが原因だ。ミニバン「エルグランド」は2010年から、小型車「ノート」も20年を最後に全面改良していない。日産は近年、利益率の高い大型車が売れ筋の米国市場に注力し、日本市場での対応が後手に回っていた。 

 

 一方、大手8社の販売台数は10・2%増の計234万5459台で、2年ぶりに増加した。日産とホンダを除く6社で前年を上回り、エンジン認証不正の影響で前年に一時出荷停止していたダイハツは2倍超の26万1963台となった。 

 

 軽を除く登録車は7・3%増の149万9729台、軽は15・9%増の84万5730台だった。 

 

 

 
 

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