( 304433 )  2025/07/03 07:28:20  
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テスラは2025年4~6月期の電気自動車(EV)販売台数が前年同期比13%減の38万4122台であることを発表しました。

これは、イーロン・マスクCEOの政治的発言への反発が影響しており、2四半期連続で10%以上の大幅減となりました。

マスク氏はトランプ政権時代に欧州の政治家を批判し、政府機関の人員削減を進めたことから、ブランドイメージが低下しました。

また、中国市場でも価格競争が激化しており、売上に悪影響を及ぼしています。

マスク氏はトランプ政権から距離を取っているものの、損なわれたイメージの回復は困難です。

(要約)

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テスラとCEOイーロン・マスク氏に抗議する人(6月、米テキサス州で)=ロイター 

 

 【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラは2日、2025年4~6月期のEV販売台数が前年同期比13%減の38万4122台だったと発表した。過去最大の13%減を記録した1~3月期に続き、2四半期連続で10%を超える大幅減となった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的言動への反発が背景にある。 

 

 2四半期連続の前年割れは24年4~6月期以来、1年ぶりとなる。 

 

 トランプ政権下で高官を務めたマスク氏は、欧州の政治家を公然と批判し、内政干渉と受け取られて現地で反発を招いた。また、5月まで率いていた「政府効率化省(DOGE)」では、政府機関の人員削減を強引に進めたことで、米国内でも雇用環境の悪化を招いたとの不満が広がった。 

 

 こうした要因からテスラのブランドイメージは低下し、欧米市場で販売不振に陥った。中国市場でも、BYDなど価格競争力の高い地場メーカーとの競争が激化し、販売は伸び悩んだとみられる。 

 

 マスク氏は5月以降、トランプ政権から距離を置き、テスラの経営に専念する姿勢を示しているが、損なわれたイメージの回復は容易ではない。 

 

 

 
 

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