( 305153 )  2025/07/06 04:34:06  
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静岡県伊東市の田久保眞紀市長が学歴詐称疑惑に対して会見を開き、「卒業は勘違いだった」と涙ながらに説明しました。

この件を受け、市役所には市民からの抗議電話が殺到し、辞職を求める声が大多数を占めています。

さらに、会見では市の職員が事前に知らされておらず、混乱が生じていることが明らかになりました。

このため、市議会は田久保市長に対する辞職勧告の決議を7日に行う予定です。

(要約)

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「卒業したというのは思い込み、除籍だった」と涙した田久保市長。泣きたいのは市民のほうだ 

 

 学歴詐称の疑いが指摘されていた静岡県伊東市の田久保眞紀市長(55)をめぐって、市役所に苦情が殺到している。 

 

 今年5月の伊東市長選で初当選を果たした田久保市長。ことの発端は、6月初旬、当選後の広報誌に書かれていた「平成4年東洋大学法学部卒業」という学歴に“偽りがある”という内容の文書が市議全員に送られたことだった。 

 

 これを受け、市議会が市長を追及。2日に行われた会見では、市長が涙ながらに「卒業は勘違いであり、除籍されていたことが確認された」と明かす一幕もあった。 

伊東市役所によると、2日の会見後から17時15分の閉庁までに200件、3日には350件のクレームの電話が殺到し、秘書広報課が窓口となるホームページの「意見箱」へのメールも240件に及んだという。 

 

「いただくお電話の大多数は、“市長は辞めるべき”といった辞職を求める声。次いで“何がどうなっているのか”といった状況確認の声が多いです。“伊東市に住んでいるわけではないけど……”と前置きされる、市民以外の方も。全国から非難のお声を頂戴しているような状況です。本日(4日午後)は回線がパンクしてしまったので他部署にも対応してもらっており、まだ件数の集計はしていません」(伊東市広報) 

 

 電話は、市議会での追及が知られるようになった6月初旬から1日10〜20件に上り、2日の会見後から数が倍増。240件にのぼった問い合わせメールの内容も“辞めてほしい”といったクレームの声が多く、なかには悪口や過激な内容のものも少なくないという。 

 

「通常のお問い合わせメールには内容を確認後に担当課から返信をさせる、市長決済のもと返信をするといった対応をしていましたが、今回の件については随時確認をするのみで、現在対応を検討中です。ただし7台の電話は常に稼働しており、メールへの対応を話し合うこともままならない」(同) 

 

 と、市役所に大混乱を招いている模様だ。 

 

《市役所の職員は被害者なのでクレーム電話対応とか気の毒すぎます》 

《外部が、市長ではない市職員に“辞めろ!”なんて言って、市の業務を滞らせるのは、おかしな話》 

 

 市役所職員には、ネットからも多くの同情の声が上がっている。 

 

 

 また、“除籍”が明かされた2日の会見にも、新たな疑問の声が。 

 

「2日の会見は市役所職員にも寝耳に水だったんです。本来、会見は市役所が取り仕切るもの。ですが、今回は“会見は市を代表した立ち位置のものではない”といった市長の説明で、職員の立ち合いなし。市の顧問弁護士ではなく個人でつけた弁護士と、後援会がその場に同席していたそうです。もちろん事前に内容が知らされることもなかったので、“除籍”の事実もテレビで見て知り驚きました」(同) 

 

 広報にさえ伝えていなかった事実を、職員の立ち合いなしに会見をしてしまったという。 

 

 嘘に嘘を重ね、職員立ち入り禁止の会見を強行し、あまりにも市民をないがしろにしてしまった田久保市長。市議会は市長に対する辞職勧告の決議案について、7日の本会議で採決することを決めた。賛成多数で可決される見通しだ。 

 

デイリー新潮編集部 

 

新潮社 

 

 

 
 

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