( 305480 ) 2025/07/07 05:36:38 0 00 2024年に開業したららアリーナ東京ベイ=2025年6月30日、千葉県船橋市、野口陽撮影
音楽ライブ・コンサートの大規模化が進んでいる。一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)によると、2024年に国内で行われたアリーナ公演の入場者数は、前年より520万人増え2189万人に上った。一方、アリーナより小さいホール公演の入場者数は、200万人減の1621万人となった。
背景にあるのは、首都圏に5千~2万人が入れる新たな「ハコ」が続々と登場したことだ。23年開業の「Kアリーナ横浜」、24年にできた「ららアリーナ東京ベイ」などこの5年で、両施設を含めた大規模アリーナが六つ、首都圏にオープン。24年はこの6施設で、全国のアリーナ公演の4分の1にあたる約640公演が開かれている。
最大2万人が入れるKアリーナでは6月下旬も、B'zが2週続けて公演。竹内まりやなど大物アーティストの公演が続き、全国各地からファンが集まる。
音楽ライブ・コンサートの首都圏への一極集中を懸念する声もある。ACPC関西支部会は24年2月、「このまま一極集中が進行した場合、『大型公演の関西飛ばし』が更に加速することは間違いなく、関西のエンタメの衰退を危惧する」とする異例の声明を公表した。(野口陽)
朝日新聞社
|
![]() |