( 305688 )  2025/07/08 04:29:36  
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山尾志桜里氏は国民民主党からの公認取り消し後、無所属で東京選挙区から出馬することを決意した。

彼女は、政党に依存せず国民の意見を代弁することを志し、立候補に至った背景には「一度ついてしまった火を消すことはできなかった」という情熱があった。

また、過去のスキャンダルが影響を及ぼさないよう、選挙で結果を出すことで自らの価値を再確認したいと考えている。

東京選挙区は競争が激しく、山尾氏の出馬によって他の候補者の票が分散する可能性が高く、注目されている。

彼女は中道政治を掲げ、憲法改正や女性・女系天皇の容認など、多岐にわたる政策を提唱している。

選挙スタッフのボランティアも増えており、再び国会に戻る可能性も示唆されている。

(要約)

( 305690 )  2025/07/08 04:29:36  
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東京選挙区から無所属で出馬した山尾志桜里氏。“玉砕”と言われながらも立候補したワケは…… 

 

参院選(7月20日投開票)が7月3日公示され、連日の猛暑のなか候補者たちが声を上げている。 

 

「今の国会では、政党の壁で一人ひとりの意見が遮断されている。これをちゃんと訴えていきたい。無所属の私だからできます!」 

 

そう声を張り上げたのは、国民民主党から公認を取り消されて無所属として東京選挙区から立候補した山尾志桜里氏(50)だ。同氏は参院選公示2日前の7月1日に立候補を表明し、驚きをもって伝えられた。 

 

衆院議員時代の彼女の選挙区は愛知7区。東京選挙区からの出馬は文字どおり「地盤・看板・かばん」ナシの戦いとなる。山尾氏を知る人物が立候補の裏側について語る。 

 

「国民民主から公認内定が出た時点で、完全に戦闘モードに入っていたからね。一度ついてしまった“火”を消すのは不可能だったということじゃないかな。国民民主に切られて不出馬を予想する人もいたけど、彼女は出馬辞退を考えていなかった。むしろどうすればアピールできるか考えていたよ」 

 

山尾氏の公認内定が取り消されたのは、6月10日に行った記者会見が不調に終わったから。’17年の不倫報道に対し 

 

「お話しすることは控えさせてください」 

 

と繰り返し、世間の反感を買った。一連の騒動で不倫相手の妻が亡くなっているが、それについての言及も避けた。 

 

会見後、国民民主には全国の支持者から批判が殺到。事態を重く見た玉木雄一郎代表は一転して“山尾斬り”に走ったわけだが、山尾氏は党の意思決定に疑問を呈し、ガバナンス不全を糾弾した。 

 

「山尾氏のスキャンダル対応はともかく、いきなりハシゴを外された彼女には一定数の同情も集まっている。結果的にそれが過去の疑惑を薄めることにもなった」 

 

とは政界関係者。と同時に、山尾氏の“玉砕出馬”で東京選挙区は戦況がわからなくなった。そればかりか、山尾氏を「キーマン」に挙げる声もあるほどだ。 

 

東京選挙区の改選数は6で、そこへ補選分の1議席が加わり、7つのイスを巡る戦いとなる。同選挙区からは総勢32人が立候補。2人擁立しているのは、自民党と立憲民主党、国民民主党で、戦前の予想では7つのイスのうち5つは 

 

「自民、公明、立憲、共産、国民民主で決まり」(同・政界関係者) 

 

だとか。残り2議席のうち1議席は、先月の東京都知事選で躍進した参政党のさや氏が先行しているという。 

 

そして最後の1議席については、自民、立憲、国民民主、さらに石丸伸二氏の『再生の道』から立候補している吉田あや氏が絡む異例の大激戦となりそうだ。 

 

こうなると、土壇場で出てきた山尾氏がどの党から票を“奪う”のかで勝敗が左右されることになる。 

 

◆数万票は獲る山尾氏の出馬により、食い合う候補者 

 

山尾氏は「中道政治」を標榜する憲法改正論者。「女性・女系天皇の容認」や「個別的自衛権」についての持論を展開する。山尾氏は街頭演説でこう叫んでいた。 

 

「憲法改正なんて言ったら左派の人が離れていって、女性天皇なんて言葉を発しただけで右派の人が離れていく。どこに票があるんだと言われる。でもそれは“永田町の論理”だ。私はこの吉祥寺の皆さんと対話し、政党に限らず、左にも右にもとらわれない、この国の未来だけを思うど真ん中の中道の政策を、私の選挙で“見える化”する戦いにしていきたい」 

 

つまり右も左もない中道。ある政党の選対関係者は 

 

「だから読めない。山尾氏自身の当選は厳しいものがあるが、それでも数万票は獲るだろう。その分、食い合う候補者が出てくるわけで、東京選挙区最後の1議席のカギを握る存在だ。焦っているのは2人当選を目指す国民民主。公認取り消しの対立軸もあって、票を奪われるのではないかと警戒している」 

 

と話す。 

 

山尾氏は参院選で“爪痕”を残すことで、自身の価値を再確認し、次につなげたい考えだ。 

 

政治評論家の有馬晴海氏によれば、 

 

「今回、国民民主党から立候補するということで大いに叩かれ、公認内定を取り消された。このまま出馬しなければ、“悪い評判”のまま終わり、次の選挙への展望が無くなってしまう。今回、無所属でも立候補したことにより、当選すれば当然、禊を果たしたことになるし、たとえ落ちたとしても、次の選挙では今回ほど叩かれることはないはず。しかも10万票近くも獲ろうものなら、メディアとしてもなかなか批判しにくくなるわけです。これだけバッシングされたということは、逆にいえばそれだけ知名度があるということですからね」 

 

と山尾氏の立候補の思惑を分析する。 

 

山尾氏陣営によると、選挙スタッフのボランティア募集の応募者は日に日に増えているという。いずれ国会に戻る日がくるのだろうか――。 

 

FRIDAYデジタル 

 

 

 
 

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